ライフデザイン・カバヤ株式会社が2024年7月にベトナムでの木造建築に関する新たな協力を発表しました。この協力は、ベトナム建設省傘下の建設科学技術所(IBST)との間で結ばれ、木造建築に必要な製造者規格の策定とグリーンビルディング認証の取得に関与します。具体的には、集成材や合板、施工規格、受入検査に関する研究を共同で進めるための契約が締結されました。
これまで提携して進めた成果のひとつとして、木造モデルハウスの建築があります。このモデルハウスは、ハノイに位置し、約195㎡の広さを持つ2階建ての構造で、IBSTの60周年を祝うために設計されました。昨年の2023年にはこのモデルハウスが無事に完成し、実際の木造設計における評価と検証が進められています。このような取り組みは、ベトナムにおける木造建築の技術開発と基準の整備に向けて重要なステップとなります。
また、ライフデザイン・カバヤは、グリーンビルディング認証制度「EDGE Zero Carbon」の取得にも注力しています。この認証制度は国際的な基準に基づき、持続可能な建築を推進するためのもので、環境への配慮が反映されています。この認証のプロセスでは、環境性能だけでなく、居住空間の質も向上させることが求められます。
ライフデザイン・カバヤは、すでに2019年からベトナムでの木造住宅の普及に向けた事業に取り組んできました。これまでも出資や提携を通じて進めてきた事業の成果をもとに、さらに具体的な実行計画に移行しつつあります。
契約の調印式では、IBSTのハイ所長とライフデザイン・カバヤの取締役社長、窪田健太郎氏が共同で進行しました。このような合意は、今後の木造建築の普及活動を加速させる要因となるでしょう。
ライフデザイン・カバヤは、日本国内では岡山県を始めとした地域での木造住宅の着工数で常に上位に位置し、その技術力と信頼性を証明しています。これらの経験をもとに、ベトナムという新たな市場でも木造建築の技術や文化を広めることを目指しています。このように国際的な進展に向けて新たなビジョンを描くライフデザイン・カバヤの今後に注目です。