ピカリング インターフェースが新たなリファレンスガイドをリリース
ピカリング インターフェース(本社:英国、クラクトン・オン・シー)は、好評を博しているリファレンスブック「PXIMate:PXI活用ガイド」を第6版として更新し、2023年に発表しました。このガイドは、テスト&計測(T&M)エンジニアがPXIベースの自動テストおよび計測システムを設計・構築するのに役立つ貴重なリソースを提供することを目的としています。リファレンスガイドは全92ページにわたる情報が盛り込まれています。
PXIの概要と技術背景
「PXIMate」は、1997年に初めて導入されたPXI規格の全貌を論じており、PXIおよびPXIe(PXI Express)シャーシを支える技術、スイッチング、シミュレーション、計測モジュールに関する詳細も掘り下げています。このガイドは、PXIシステムを初めて利用するエンジニアや経験豊富なユーザーの両方に向けて設計されており、システムの理解を深める助けとなります。
改訂の背景と重要性
約10年ぶりとなるこの「PXIMate」第6版は、ピカリングがPXIサポートを開始してから25周年を記念して発行されました。最新版では、2014年以降のソフトウェアやハードウェアの仕様、機能の改正点が網羅されており、現行のテスト&計測分野における標準としてPXIが広く受け入れられている背景も踏まえられています。「PXIMate」は、PXIシステムから最大限の効果を引き出したいと考えるエンジニアにとって、最適なツールとなるべく設計されています。
新セクションの追加
「PXIMate」第6版には、モジュール式テストの歴史に関する新しいセクションが追加されており、エンジニアリングチームやPXIベンダー候補への質問事項の推奨リストも収められています。テストシステムとDUT(試験対象デバイス)の接続、シャーシシステムの冷却方法、マス・インターコネクト・システムの選定に関する情報も含まれており、実際のテストシステム構築に役立つとされています。加えて、ピカリングの専門的なアプリケーションエンジニアリングチームが提供する実用的なアドバイスやヒントが満載です。
ピカリングのビジョン
ピカリングのグローバルセールス&マーケティング部門責任者、ジョー・ウッドフォード氏は、「過去20年の間に、PXIは自動電子テストにおいて事実上のスタンダードとして確立されました」とコメントしています。彼はこのガイドがPXIに関与するエンジニアにとって非常に重要なリソースであり、PXIの仕様に関する正確な情報を通じて、エンジニアが柔軟で拡張性の高いテストシステムを設計・構築する手助けをするための一環であると述べています。
利用方法と特徴
「PXIMate」は、印刷版およびダウンロード版で入手可能です。無料のコピーを希望する方は、
pickeringtest.com/PXIMateにアクセスするか、最寄りの販売代理店にお問い合わせください。
PXIについて
PXI(PCI eXtensions for Instrumentation)は、計測および自動化システム向けのモジュール式PCベースの計測プラットフォームを定義する規格です。業界で広く受け入れられ、オープンなインダストリースタンダードとしても認識されているPXIは、高性能でコスト効率の良いソリューションを提供し、さまざまなアプリケーションや業界で利用されています。PXIシステムは、テレコミュニケーションや電子機器製造、航空宇宙、防衛、自動車など多岐にわたり、業務のニーズに対応するための設計がされています。
ピカリング インターフェースについて
英国クラクトン・オン・シーに本社を構えるピカリング インターフェースは、電気テストおよび検証向けのモジュラー型シグナル・スイッチング、シミュレーションを専門とする企業です。様々なアプリケーションに対応するため、最大のメニューを揃えたスイッチングおよびシミュレーション製品を提供しており、エンジニアリングチームによるソフトウェアや診断ツールも支援します。ピカリングは全球に展開し、特に日本ではアンドールシステムサポート株式会社が提携を結んでいます。