ブラインドサッカーの未来を切り拓く!Arugaと日本協会のパートナーシップ
2023年10月、日本ブラインドサッカー協会(JBFA)とAruga株式会社は競技力向上を目指すパートナー契約を結びました。この契約は2025年10月1日から2026年9月30日までの1年間で、女子日本代表選手たちにデジタルの練習ノート「Build」を提供し、競技力の向上に貢献します。
Aruga株式会社とは?
Aruga株式会社は、茨城県つくば市に拠点を置く企業で、「スポーツを通じて、生き抜く力を育む」というビジョンのもと、AIを活用した練習支援アプリ「Build」を開発・運営しています。このアプリは、選手が目標を設定し、実行し、振り返り、改善していくまでの過程を可視化し習慣化することを手助けします。
多くの部活動や育成型クラブチームで導入が進んでおり、指導者と選手双方から高い評価を得ているサービスです。公式サイトではその詳細や活用事例を紹介しています。
公式サイトはこちら
代表取締役の思い
Aruga株式会社の代表取締役、下園良太氏は「JBFA様との新たな取り組みを非常に光栄に思います。視覚に頼らないブラインドサッカーならではの『コミュニケーション』や『挑戦の姿勢』は、Buildの目指する“自ら考え、行動する力”に通じています。」と述べています。この取り組みに際しては、音声読み上げ機能の強化も図られており、視覚に頼らないアプローチが可能となっています。
NPO法人日本ブラインドサッカー協会の役割
NPO法人日本ブラインドサッカー協会(JBFA)は、視覚障がい者と健常者が共に競技を楽しむ社会の実現を目指して活動している中央競技団体です。日本ブラインドサッカーの普及・強化活動を進める一方で、健常者向けのダイバーシティ教育プログラムも展開しています。JBFAは2018年度に朝日スポーツ賞を受賞するなど、その活動が認められています。
理事長の金子久子氏は、Arugaとの契約を迎えて「スポーツテックの力を借りて、アスリートやチームの成長を共に育んでいきたい」と話しています。特に、選手一人一人の成長やチーム力の向上を期待しており、これを通じて世界一を目指す日本代表選手たちに大きなサポートとなると確信しています。
未来に向けて
新たなパートナーシップは、ブラインドサッカーをはじめとする視覚障がい者スポーツの普及と発展に寄与することを目指しています。選手たちがより良い環境で成長し、自らの可能性を最大限に引き出すことができるよう、両団体の連携を強化していくことでしょう。
この取り組みが、競技力の向上だけでなく、視覚障がい者と健常者が共に楽しむ社会の実現にも繋がることを期待しています。