2025年シニアの生活意識調査: 旅行と孫との絆を深める傾向

シニアの生活意識調査2025

2025年10月8日から9日の間、ソニー生命保険株式会社が実施した「シニアの生活意識調査」の結果が発表されました。調査は全国の50歳から79歳のシニア男女1,000名を対象に行われ、今年で13回目となる調査です。

シニアが楽しむ活動

最も多くのシニアが楽しんでいる活動として、1位に「旅行」が選ばれました。具体的には、旅行にかける平均的な金額は月に約3.4万円で、これは過去3年間で継続的に増加しています。調査によると、男性の44.2%、女性の46.2%が旅行を楽しんでおり、次いで2位には「テレビ/ドラマ」、3位には男性が「スポーツ」、女性は「読書」が入っています。このデータは、シニアの嗜好や生活スタイルの変化を映し出しています。

孫との関係と“孫消費”の傾向

今年の調査では、シニアによる孫への出費も注目されました。「おこづかい・お年玉・お祝い金」が最も多く支持され、昨年よりも4.2ポイント上昇しました。この調査結果によると、最近の平均出費は113,074円に達し、昨年よりも8,357円の増加が見られました。これはシニアが孫との絆をより深めようとする姿勢が反映されていると言えるでしょう。

夫婦観について

調査では、シニアの夫婦観も明らかにされました。「生まれ変わったら今の配偶者と結婚したい」と考える人の割合は、男性が70.6%、女性が60.0%となっています。特に女性では昨年よりも9.2ポイントの上昇が見られ、配偶者への愛情が再認識されつつあるようです。

スマートフォンの利用実態

シニアの間でのスマートフォンの利用状況も興味深い結果が示されました。50代が最も多く行うのは「インターネット検索」で、60代は「メール」、70代は「通話」という傾向が見られました。特に女性がインターネットやメッセージアプリの利用が多い結果が出ています。

体験したいこと

この一年で体験して良かったことについて聞いたところ、やはり「旅行」が最も多く、2位に「大阪・関西万博」、3位には「コンサート・ライブ」がランクインしました。シニアたちはさまざまな文化や体験を楽しみ、充実したシニアライフを送っていることが分かります。

シニアの生活スタイルは多様化し、旅行や家族との絆を大切にしながら、より豊かな時間を過ごす方向へと進化しています。これからのシニア世代がどのように暮らしていくのか、今後のトレンドにも注目です。