株式会社JTBと株式会社JTBグローバルマーケティング&トラベル(以下、JTBGMT)は、2024年7月10日に開催された「ツアーグランプリ2024」の海外旅行部門と訪日旅行部門で、観光庁長官賞を受賞しました。ツアーグランプリは、旅行業における企画力とマーケティング力を向上させ、「観光立国」の施策に貢献することを目的としています。海外旅行・国内旅行で優れた企画旅行、訪日旅行等で実施された企画提案の中から優れた作品が表彰されるものです。
今回の受賞は、JTBグループの旅行企画力と顧客満足度に対する取り組みが評価された結果と言えるでしょう。
海外旅行部門:次世代を担う若者への教育旅行プログラム
JTB大阪教育事業部の「日韓ミライ♡プロジェクト ソウル4日間」は、コロナ禍で失われた高校生たちの海外研修の機会を再び提供するプログラムとして高く評価されました。
このプログラムは、単なる観光旅行ではなく、韓国の高校生や大学生との交流、学校訪問、キャリア形成の動機付けなど、教育的な要素を重視した点が特徴です。さらに、保護者の不安を解消するため、現地での夕食時や学校交流の様子を動画で生配信するなど、参加しやすい環境作りにも力を入れています。
今後は、関西圏の高校生への参加対象拡大を予定しており、2025年の大阪万博に向けて、韓国からの学生との相互交流も視野に入れています。
訪日旅行部門:地方の魅力を発信する「レインボールート」
JTBGMTが開発した「レインボールート」は、北陸エリアへの新たな訪日観光人流の創出と、地域の観光経済発展を目指したプロジェクトです。北陸新幹線金沢~敦賀間の延伸に先駆けて開発されたこのルートは、金沢、白川郷、高山など、北陸エリアの魅力を存分に体験できるプログラムとなっています。
さらに、金沢ツアーでは、石川県と連携して研究を重ね、「サステナブルシティ」としての金沢を国内外に発信しています。地域経済活性化への多大な貢献と旅行の高付加価値化の推進が期待されている点も高く評価されています。
今後の展開
JTBグループは、今後もお客様に「価値」を実感いただけるようなサービスやソリューションを追求し、ツーリズムの発展と持続可能な社会の実現に貢献していくとしています。
今回の受賞は、JTBグループが旅行業界のリーディングカンパニーとして、社会貢献と持続可能な観光への取り組みを積極的に進めていることを示すものです。今後、JTBグループがどのような革新的なサービスを生み出すのか、注目されます。