新橋グランハマーがAI導入!訪日外国人のニーズに対応
東京都港区に本社を構える株式会社ikuraが開発した「AIインバウンド担当」が、新橋のフードエンターテイメントビル「グランハマー」に導入されました。この取り組みは、東京都が進める「Be Smart Tokyo」プロジェクトに基づくもので、訪日外国人向けの問い合わせや予約受付をAIによって自動化することを目的としています。
導入に至った背景
新橋グランハマーは、2024年11月にオープン以来、日本文化を体験できるスポットとして、多くの外国人観光客を集めてきました。しかし、増加する来客に対して、予約受付や問い合わせの対応に苦慮している現状がありました。特に、スタッフが多言語に対応する必要があり、営業時間外の問い合わせは大きな負担となっていました。
そこで、グランハマーでは、社内の人手だけでは十分に対応しきれない多様なニーズに対して、AIを活用することで業務を効率化し、顧客サービスを向上させる必要があると判断しました。このような背景から、ikuraが提案するAIインバウンド担当が採用されたのです。
AIインバウンド担当の機能
「AIインバウンド担当」は、訪日外国人に特化したAIエージェントで、以下のような多くの機能を備えています。
- - 24時間対応の多言語サポート: 訪日外国人が日常的に使用するWhatsAppおよびInstagramと連動して、24時間体制での問い合わせに対応。
- - 迅速な予約受付: ユーザーがスムーズに体験を予約できるようにし、体験購入やクレームへの対応も自動化。
- - レビュー収集機能: 終了後のフィードバックを自動で収集し、サービス向上に役立てる。
これにより、グランハマーは訪日外国人への窓口を強化し、顧客との直接的なコミュニケーションを実現しました。
期待される効果
AIを利用することによって、スタッフの業務負担が大幅に軽減され、営業時間外の問い合わせ機会を逃すことなく、より多くの予約を受け付けることが可能になります。また、外部事業者に依存せず、自社での直販を強化することで、利益率の向上も見込まれています。
今後の展開
今後、グランハマーはこのAIインバウンド担当を使った新しいビジネスモデルを構築していく考えです。様々な顧客ニーズに応じたサービスを提供し続けるため、継続的に機能拡張を行っていく意欲を示しています。また、将来的には、浜倉的商店製作所が展開する他の関連施設にもこのAIシステムの導入を計画しているとのことです。
株式会社ikuraについて
ikuraは2021年に設立され、「世界中の旅行者に、日本との素晴らしい出会いを提供する」というミッションを掲げています。最新技術を活用し、一人ひとりの旅行者が日本の魅力を最大限に体験できる仕組みづくりを推進し、持続可能な観光発展に寄与しています。AIインバウンド担当は、その象徴とも言えるサービスです。
グランハマーの特徴
グランハマーは、日本文化やエンターテインメントが体験できる大型フードエンターテイメント施設で、約2,500坪のフロアに広がっています。訪問者は、芸者の舞や海女のショー、日本各地の美味しい料理を楽しむことができる、新しいタイプのレジャーを提供しています。
結論
この新しい試みは、訪日外国人にとっても魅力的な体験を提供し、今後の観光業に大きな影響を与えることでしょう。人手不足や言語の壁を乗り越え、AIを活用したサービスの普及は、観光業だけでなく、他の業種にも波及効果をもたらす可能性が高いと期待されています。