北陸の観光振興に向けた新たな取り組み
北陸3県(富山県、石川県、福井県)が連携し、外国人観光客の実態を把握するためのアンケート調査「WELCOME HOKURIKU GIFT CAMPAIGN」が令和6年9月1日からスタートしました。この取り組みは、金沢大学先端観光科学研究所を中心とした「北陸インバウンド観光DX・データコンソーシアム」によって実施されます。
アンケート調査の目的
本調査の主な目的は、北陸地方に訪れる外国人観光客の移動動態や経済活動を深く理解することです。過去のデータからは把握しきれなかった情報を収集することにより、この地域の観光振興に役立てる狙いがあります。調査では、観光目的や旅行形態、消費金額、施設の満足度など、全20項目にわたる質問が用意されています。
多言語対応のアンケート
特筆すべきは、アンケートが英語、中国語(繁体字)、韓国語の3言語で提供される点です。これにより、多様な国籍の観光客が参加可能となり、より正確なデータ収集が期待されます。調査は、観光施設やホテル、交通結節点など合計133箇所に設置された二次元コードを通じて実施されます。観光客はスマートフォンを用いて簡単にアクセスでき、負担を感じることなく回答できる仕組みとなっています。
マーケティング活用への道
集まったアンケートデータは単なる数字にとどまらず、分析を経てオープンデータとして公開される予定です。このデータを活用し、観光振興のための新たなマーケティング手法を模索し、実践していく方針です。地域の観光関係者たちは、この情報を基にさらなる魅力発信に努めることとなるでしょう。
キャンペーンの詳細情報
「WELCOME HOKURIKU GIFT CAMPAIGN」では、参加者に抽選でギフトバウチャーがプレゼントされる仕組みもあります。第1弾、第2弾に分かれたこのキャンペーンでは、アメリカドルでの賞金が用意されており、観光客の参加を促す要素となっています。第1弾は2024年の9月から12月まで、そして第2弾は2025年の1月から3月まで実施される予定です。
本事業は、観光庁からの支援を受けた先進的な観光地の創出に向けた地域経済活性化に関する実証事業の一環として行われています。
まとめ
北陸地方は、これまでにない形でインバウンド観光の振興を行おうとしています。外国人観光客のニーズをリアルタイムで把握し、それに基づいて適切な施策を取ることで、より魅力的な観光地として成長していくことが期待されます。このキャンペーンは、北海道の魅力の新しい一面を引き出す重要なステップとなるでしょう。