歌と感動がつながる！オペラの子ども食堂の夢と挑戦

オペラでつながる音楽の場を提供！

東京二期会所属のオペラ歌手によって2017年に設立された「二期会BLOCポケットオペラ」は、地域社会に音楽芸術を根付かせることを目的とした社会貢献グループです。彼らのスローガン「あなたのポケットにオペラを」に基づき、低価格で高品質な音楽体験を提供しています。特に目を引くのは、その活動の中での「オペラの子ども食堂」という新しい形への挑戦です。このアイディアは、誰もがオペラを楽しめる場を作り、音楽を介して人々がつながることを目的としています。

オペラの子ども食堂とは？

「オペラの子ども食堂」とは、オペラ鑑賞が目的ではなく、音楽を通じて人と人がつながる場を意味しています。場所には子どもだけでなく、様々な年齢層の方々が集まり、共にオペラの楽しさを分かち合うことができるスペースを作りたいという夢を持っています。このような取り組みは、地域のコミュニティを強化し、新たな交流の場を提供する重要な役割を果たしています。

コロナ禍を経ての活動再開

2020年の初め、コロナウイルスの影響でイベントが自粛され、多くのオペラ公演が中止を余儀なくされました。しかし、二期会BLOCポケットオペラはオンラインコンサートを試み、音楽活動を続けました。2021年には感染対策を徹底し、少人数のサロンコンサートを再開しました。観客と出演者の双方にとって、音楽の力がどれほど貴重かを再確認する貴重な体験となりました。

2022年には創立5周年記念公演をホールで行い、音楽に触れることの喜びを心から感じる事ができました。このように厳しい時期を乗り越えた彼らは、ますます強い情熱を持って音楽を届ける姿勢を貫き続けています。

これまでの取り組みと今後の展望

二期会BLOCポケットオペラは、0歳から楽しめるファミリーコンサートを東京都杉並区で開始し、シニア層や障害のある人々も参加できるよう、さまざまな音楽体験を提供してきました。新型コロナウイルスの影響を受け、現在は神奈川県横浜市を中心に「親子で楽しむコンサート」を実施しています。

オペラの名曲を取り上げたコンサートや、オペラに親しみやすいストーリーを交えた音楽劇などの多彩なプログラムを展開し、様々な年齢層の方々が楽しめる工夫をしています。また、オペラ『ヘンゼルとグレーテル』の上演も予定されており、東京を初めとする全国での公演を目指しています。

オペラの大掛かりな演出ではなく、ピアノ伴奏により親しみやすさを重視した公演を行うことで、より多くの人々に音楽を届けたいという思いがあります。この挑戦を通じて、音楽を介して人々がつながる「オペラの子ども食堂」の実現に向けた道を進んでいきます。