ALSIがクラウド型Web分離・無害化サービスを提供開始
アルプス システム インテグレーション株式会社(ALSI)は、2024年7月29日に「InterSafe WebIsolation Cloud Powered by Ericom」を新たに提供すると発表しました。このサービスは、クラウド型のWeb分離と無害化を実現し、さまざまな業種や分野でのセキュリティを強化することを目指しています。
1. 新サービスの背景
近年、サイバー攻撃はますます巧妙化しており、企業や団体はその危険に対する対策に迫られています。特に「ランサムウェア」や「標的型攻撃」といった脅威は増加の一途をたどっており、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の『情報セキュリティ10大脅威 2024』にも名が挙がっています。
これに伴い、ゼロトラストセキュリティの導入が求められる中、ALSIは新しい解決策としてクラウド型Web分離・無害化サービスの提供を決定しました。
2. InterSafe WebIsolation Cloudの特徴
この新サービスの最大のポイントは、Webからの脅威を100%無害化する機能です。従来のセキュリティ対策では完全に防ぐことが難しかったWeb経由の攻撃に対し、ALSIのこのサービスは高精度なWebフィルタリングにより安全性の高いWebアクセス環境を実現します。
具体的には、プロキシ指定だけでWeb分離が可能となるため、専用ブラウザを用いる必要はありません。これにより、ユーザーは利便性を維持しながらも、マルウェアの侵入を防ぐことができます。また、Web会議の無害化にも対応しているため、リモートワークが増える中でも安全にコミュニケーションを取ることが可能です。
3. どのようなユーザーが対象か
このサービスは、特にマルウェアの感染を防ぎたい企業や教育機関、医療機関など、インターネットを介した業務を行う多くの組織において利用が期待されています。また、Web会議での安全性を重視する企業にとっても、大きなメリットをもたらします。具体的には、次のような課題を持つユーザーをターゲットとしています:
- - Webからのマルウェア感染を防ぎたい
- - 安全にWeb会議を行いたい
- - ネットワーク分離環境におけるWebアクセスの利便性を向上させたい
4. ALSIのゼロトラストソリューションとの連携
ALSIが提供するゼロトラストソリューションと連携することで、さらに強固なセキュリティ体制が構築できます。特に「InterSafe Advanced SecureConnect」をはじめ、通信暗号化や端末個体認証といった機能が組み合わさることで、包括的なセキュリティが実現されます。このトータルソリューションは、企業が直面するさまざまな脅威に柔軟に対応できる力を持っています。
5. ALSIの会社概要
アルプス システム インテグレーション株式会社(ALSI)は、1990年に設立され、電子部品から始まる総合メーカー、アルプスアルパイン株式会社のグループ会社です。ALSIは「デジタルソリューション」、「セキュリティソリューション」、「ファームウェアソリューション」、そして「AI・IoTソリューション」など、多岐にわたるサービスを提供し、企業の競争力強化に貢献しています。
ALSIは今後も、IT環境の変化に柔軟に対応しながら、ユーザーのニーズに応えるセキュリティ対策を提供していくことでしょう。企業や教育機関が抱えるセキュリティの課題に対し、信頼できるパートナーとしての役割を果たすことを目指します。