九州半導体産業展での新技術発表
2025年10月、九州の福岡市で開催される「九州半導体産業展」では、Pickering Electronicsが業界初となるカスタマイズ可能で高耐電圧のリードリレー、Series 600を発表することが注目されています。この展示会は、半導体設計や製造からテスト、材料まで多くの分野を代表する450社以上の出展があり、1万人以上の来場が見込まれる重要なイベントです。
Series 600の特徴と利点
新たに披露されるSeries 600は、スイッチ接点間で最大20kV、スイッチ‐コイル間で最大25kVの耐電圧仕様を選べる画期的な製品です。このリレーはフルカスタマイズが可能であり、設計においてはピン配置、接続オプション、コイル抵抗、パッケージ形状、ポッティング材料など、用途に応じた選択ができます。これにより、半導体テストエンジニアは性能を最大化しつつ、サイズや絶縁性、スイッチング速度の最適化を図ることができるのです。
ピカリング エレクトロニクスのプロダクトマネージャーであるRobert King氏は、「九州半導体産業展での初披露を心待ちにしています。テストエンジニアに柔軟性を提供できるこの製品は、高信頼性と高効率を維持しながら、システムのボリュームダウンを実現します」と語っています。
想定されるアプリケーション
Series 600は特に以下の用途に最適です。
- - 半導体ウェハプローブ/パッケージ試験:耐圧試験での使用
- - EV・バッテリ試験:高電圧の充放電サイクル試験
- - 太陽光発電:パネルのアイソレーション試験
- - 医療機器:高精度の高電圧スイッチング
- - 研究機関:厳格な信頼性評価が求められるプロジェクト
その他の高性能リードリレーのラインナップ
Pickering Electronicsはシリーズ600に加え、以下の高性能リードリレーも展示予定です。
- - 高密度リードリレー:4mm × 4mmの小型サイズで、半導体ATEやミックスドシグナル試験に最適。
- - RFリードリレー:低損失かつ高再現性。
- - 超低リークリードリレー:純粋なサブpAレベルの試験に最適。
- - 長寿命リードリレー:24時間365日、数百万回の操作をサポート。
ピカリング エレクトロニクスの実績
ピカリング エレクトロニクスは、計測機器やテスト装置向けの高品質リードリレーを設計・製造する企業で、設立から55年以上の歴史があります。特に、シングル・イン・ライン(SIL/SIP)のリードリレー製品群は業界でもトップクラスで、世界中の自動試験装置メーカーや半導体会社に信頼されています。これにより、業界内での確固たる信頼を築いています。
まとめ
九州半導体産業展2025は、Pickering Electronicsにとって新たな挑戦となる重要な展示会です。得られた知見や技術革新を活かし、半導体業界の変化に迅速に対応していく所存です。最新のリードリレー技術についての詳細は、Pickering Electronicsの専門スタッフまでお問い合わせください。