ラルフ ローレンとゼフレン・エムの新たなコラボレーション
2024年10月29日、ニューヨークでラルフ ローレン(NYSE:RL)が新たなアーティスト イン レジデンス プログラム第2弾を発表しました。今回のコラボレーションは、ナバホ族出身のアーティスト、ゼフレン・エムとのもので、伝統的な工芸と現代的なデザインを融合させる試みが期待されています。
プログラムの概要と背景
このプログラムは、ラルフ ローレンがアメリカの文化とポートレート作成の方法を深化させる取り組みの一部です。第1弾は2023年12月に公開された「ポロ ラルフ ローレン × ナイオミ・グラシズ」コレクションで、続く第2弾としてゼフレン・エムが選ばれました。ラルフ ローレンは、地域の職人たちと協働しながら、デザインのインスピレーションを掘り下げ、その文化的背景を尊重する姿勢を大切にしています。
ダブル アール エルは、歴史あるアメリカンスタイルを基に高品質な素材を使用し、ノスタルジックな技法を多く取り入れています。このブランドとのコラボレーションは、伝統美と現代的なデザインへの新たなアプローチを示しています。サーシャ・ケリー氏は「私たちは本物の意味を追求し、そのストーリーをより豊かに表現することを目指しています」と語っています。
ゼフレン・エムとは?
ゼフレン・エムは、ナバホ族の芸術家で多様な才能を持つマルチアーティストとして知られています。彼は、祖母から受け継いだ伝統的な技術を生かし、ナバホ文化を理解し、それを現代に生かす方法を探求しています。ゼフレンは、自身の作品を通じて、ナバホ族の歴史や物語を伝えることを重視しています。
「伝統を感じることと、それを新しい形で表現することは私にとって巨大なインスピレーションであり、コラボレーションを通じてその愛を共有できました」とゼフレンは述べています。
カプセルコレクションの特徴
Fall/Holiday 2024シーズンにリリースされるこのカプセルコレクションは、ソフトアクセサリーやフロアラグ、そしてダブル アール エルの象徴的なワークシャツや手編みのショールカーディガンが特徴です。ナバホ ネイションの自然の色彩を反映させたカラーパレットで構成され、ゼフレン・エムの曾祖母の織物への敬意を表すパターンが用いられています。
その中には、ナバホ族の文化における重要な存在であるスパイダーウーマンのモチーフを刻印したコンチョも含まれています。これにより、伝統技法と現代のデザインが一体となり、確認されるべき美しさと実用性を兼ね備えています。
社会への貢献
このコラボレーションの一環として、ラルフ ローレンはナバホ ネイションや他のネイティブコミュニティへの支援を行うことを誇りに思っています。カプセルコレクションの販売価格の一部は、リンドン財団に寄付されます。この財団は、文化遺産や工芸の保存に努め、若者たちがアートでキャリアを築けるよう支援しています。
今後の展望
ゼフレン・エムとダブル アール エルのコラボレーションは、アート、文化、社会の交差点における新しい物語を紡ぐ試みです。ショートフィルムがYouTubeで公開され、ゼフレンの作品や人生に迫る内容に仕上がっています。このフィルムはナバホ ネイションの風景を舞台に、彼の創作の背景にある物語を視覚的に表現しています。
カプセルコレクションは、日本国内では2024年11月8日からラルフ ローレン 表参道 ダブル アール エルにて、11月18日から公式サイトでも販売されます。アートが持つ力を感じられるこのカプセルコレクションに、多くの方々が触れていただけることを期待しています。