ETC2.0プローブデータのオープン化に向けた試行がスタート!22団体が参加
ETC2.0プローブデータのオープン化試行
令和7年9月17日、国土交通省は「ETC2.0プローブデータのオープン化に向けた基礎調査」の調査協力者として22団体を採択したと発表しました。この取り組みは、ETC2.0から得られるデータをよりオープンにし、公共機関や民間企業がその情報を活用できるようにすることを目的としています。
プローブデータとは?
ETC2.0は、自動車の走行情報をリアルタイムで取得できるシステムです。その中でもプローブデータは、車両の位置情報や走行速度、交通状況などを含み、交通渋滞の予測や道路管理に役立つ貴重な情報源となります。これらのデータをオープン化することで、より多くの団体が利活用でき、交通インフラの改善や安全性の向上に寄与することが期待されています。
どのように進められるのか?
今回採択された22団体と国土交通省は、今後個別に具体的なデータの貸与について調整を進めていく予定です。その後、各団体は集めたETC2.0プローブデータを分析し、地方公共団体や国の施策に役立つ意見をまとめることになります。これにより、データ利用における課題や改善点を把握し、最終的にはデータの利用促進につなげることが狙いです。
参加団体の選定
公募で選ばれた22団体は、さまざまな専門性や経験を持つ組織です。国土交通省は、これらの団体がETC2.0プローブデータの分析を通じて得られる知見を活用し、日本の交通政策のより良い選択肢を模索していくとしています。詳細は別添資料にも記載されています。
今後の展望
今後、この取り組みによって、交通データの活用が進むことで、都市部の交通の円滑化や安全対策の強化が期待されます。また、ETC2.0データは、単に交通渋滞の解消だけでなく、エコドライブや災害時の交通手段の確保など、多岐にわたる分野での活用が見込まれています。
今回の取り組みは、日本の交通社会にとって重要な一歩であり、今後の進展が非常に楽しみです。国土交通省は、データ利活用の重要性を強調し、さらなるオープン化の推進に意欲を見せています。この動きが、多くの市民にも直接的な利益をもたらすことを期待しています。