インドネシア人介護福祉士が国家試験に合格
近年、日本では介護人材不足が深刻な問題として認識されています。この課題に対して、株式会社シノケングループ(東京本社:東京都港区)は新たな取り組みを進めています。特定技能1号人材として受け入れたインドネシア出身の2名が、介護福祉士国家試験に合格しました。これは、介護現場での人材育成と定着に向けた大きな前進を意味しています。
合格の意義
取得した介護福祉士資格は、介護分野における専門的な知識と技術を示す重要な証明です。合格した2名は法的に「介護」としての在留資格を得ることができ、専門職として長期にわたって日本での活動が可能になります。このステップを踏むことで、彼らはより持続可能な介護サービスを提供できる能力を手にするわけです。
特定技能人材の受け入れ
シノケングループでは、2019年から特定技能1号人材の受け入れを開始しました。この取り組みは、日本の介護業界における人手不足を克服するためのものです。これまでに4度の採用を行い、現在、ライフケア事業部のスタッフの約10%がインドネシアからの特定技能1号人材です。
受け入れ体制においては、プライベートが確保された専用寮を新たに建設し、入国後も生活環境の安定を図るために定期面談を実施しています。こうした支援により、彼らが安心して長期的に働ける環境を提供しています。
合格までの道のり
今回合格した2名は、日本に来た当初から熱心に業務と学習に取り組んでいました。会社の先輩からの指導を受け、自らメモを取りつつ、最新のテクノロジーを取り入れて業務を効率化する姿勢は、他の職員にも好影響を与えていると言います。彼らは、合格という明確な目標に向かって、お互いに刺激し合いながら真剣に学び続けました。
今後の展望
シノケングループは、社員一人一人が長期的にキャリアを築けるよう努力しています。特定技能1号人材の初期メンバーも、いずれは現場のリーダーへと成長する見込みです。このキャリアパスを広げるため、資格取得に対する報酬として新たに介護福祉士合格報奨金制度を設けました。
今年中に特定技能1号人材を50名以上採用し、全国の介護施設での活躍が期待されています。また、2025年には制度改正により、訪問系サービスの提供も可能となる見込みです。これからも特定技能1号人材は介護現場において重要な役割を果たすでしょう。
シノケングループは、これら多様な人材がそれぞれの能力を生かし共に成長できる環境を作り上げ、今後も質の高い介護サービスの提供を目指していく方針です。彼らの活躍は、介護業界全体の未来を明るくするものと言えるでしょう。