伝統と革新が交差する新ブランド「sowaha」が誕生

新時代の和装ブランド「sowaha」の誕生

原宿デザイン株式会社が手掛ける新たな和装ブランド「sowaha」が誕生しました。コンセプトは“新時代の和装”。「装」「和」「羽」というキーワードが象徴するように、日本の伝統を受け継ぎつつも、時代の変化に合わせた革新を目指しています。これにより、文化的デザインプロジェクトとして、日本文化の発信も行うことを目標としています。

sowahaは、日本の伝統的な美意識を基に、現代のライフスタイルにフィットするようにデザインされています。これにより、和装の新たな発展を担うことが期待されています。具体的には、京都の友禅染めの老舗企業「千總」や「岡重」とのコラボレーションによる高品質なプリント技術が施され、複雑な色彩をテキスタイル表現に活かしています。

風景を纏う

sowahaの特徴的な点は、まるで一枚の風景を身に纏うかのような衣服のデザインです。さまざまな風景をテーマにした模様が施されており、その描写は、自然の美しさや四季の移ろいを感じさせます。例えば、春の霞がかかる山の中に咲く桜を描いた「霞山桜花図」や、滝壺に流れる清流を描いた「青岩清流図」、また、空を染める雲海を表現した「雲海波図」など、デザインは多岐にわたります。

これにより、和装を身にまとった人々は、日本人としての誇りを感じつつ、自然との一体感を味わうことができます。衣服を通じて、四季折々の美しさを感じるという新たな体験を提供するという、sowahaの真髄がここにあります。

Rakuten Fashion Week TOKYOでの発表

新ブランドの発表は「Rakuten Fashion Week TOKYO」にて行われ、業界関係者やファッション愛好家たちを魅了しました。会場ではデザイナーの廣川玉枝氏と、原宿デザインのクリエイティブディレクターである柳圭一郎氏のトークショーも開催され、ブランドの魅力や今後の展望などが語られました。

廣川氏は、「現代における和装の可能性を探求することが重要」と語り、デザインにおける身体の重要性について強調しました。彼女のブランド「SOMARTA」は、東京コレクションに参加するなど、すでに多くの実績があります。また、彼女の手による「Kimono-Couture」は、sowahaブランドのプロトタイプともなりました。