建設業向け新原価管理システムがリコーと連携開始
建設業界が直面している課題に対処するため、株式会社建設ドットウェブの提供する原価管理システム「どっと原価3」とリコージャパンの「RICOH 受領請求書サービス 原価管理」がAPI連携を開始しました。この連携により、建設業者は業務の効率化と正確な原価把握が可能になります。
労働力の現状と原価管理の重要性
総務省の労働力調査によれば、建設業の就業人口は1997年をピークに減少し続けています。この影響で労働時間が長くなり、高齢者の割合も増加しています。加えて、建設資材や人件費の高騰が続く中、限られた人員での業務遂行が求められています。これに対処するためには、原価管理が不可欠であり、これを適切に行うことで経費削減や利益確保が実現できます。
「どっと原価3」の特徴と機能
「どっと原価3」は工事に関わる情報や原価をシステム上で一元管理し、リアルタイムでの可視化が可能です。このシステムはクラウド型で、インターネット接続を通じていつでもどこでも利用できる点が大きな魅力です。また、企業の成長に応じた拡張も可能で、人気のカスタマイズ事例をテンプレート化した「解決テンプレート」や、スマホ向けの「+Bizシリーズ」など、様々なオプションを提供しています。
リコーの新サービス「RICOH 受領請求書サービス 原価管理」
リコーが新たに展開する「RICOH 受領請求書サービス 原価管理」は、AIを活用した明細入力アシスタント機能を搭載し、原価管理の業務負担を軽減します。このサービスでは、受領した請求書と領収書に記載された情報を即時にデータ化でき、AIによる仕入データの自動生成が可能です。これにより、原価管理業務の約85%の工数削減が実現し、建設業者の効率を飛躍的に向上させます。
今後の展望
このAPI連携により、建設業界の原価管理は大きな進化を遂げることが期待されます。手作業に伴う負担や人為的なミスが軽減されることで、業務の効率性が高まり、建設業者の利益確保につながるでしょう。
建設ドットウェブとリコーの連携は、業界全体のデジタル化を進める一環として位置づけられています。この革新的なサービスにより、建設業界における新たな業務スタイルが確立されることでしょう。
建設業の皆さんがこの新しいシステムを活用することで、今まで以上にスムーズで効率的な業務運営が期待されます。これからの建設業界の進化に注目です。