梨木香歩の新作『ヤービと氷獣』について
作家梨木香歩さんが手掛けた「岸辺のヤービ」シリーズの第3弾が、2025年の2月21日に刊行されます。この新作『ヤービと氷獣』は、長い間待たれていたファンタジー作品です。シリーズの舞台は自然豊かなマッドガイド・ウォーター地域で、小さな生きもの「ヤービ」と人間たちの物語が描かれています。
物語の設定とキャラクター
本作では、ヤービたちが冬を迎え、春までの長い眠りに入る様子が描かれています。この眠りの理由は、彼らの先祖が伝説の「氷獣」と交わした契約によるものとされています。しかし、この静けさの中でも、ヤービは友だちのナミハナアブの幼虫が気になり、眠りに入ることができません。一方、寄宿学校では幽霊騒動が巻き起こり、物語は思わぬ方向へ進んでいきます。
著者紹介
梨木香歩さんは、多くの児童文学作品を手掛けてきた著名な作家です。彼女の作品には『西の魔女が死んだ』や『裏庭』、そして『家守綺譚』などがあり、若い読者層からも広く支持されています。本作においては、自然への情熱と児童文学のエッセンスをふんだんに盛り込んでいます。
絵を担当する小沢さかえ
本作の挿絵は、小沢さかえさんが手掛けています。彼女は京都造形芸術大学を卒業後、ウィーンに留学し、タブロー画家として名を馳せる中で、児童文学への絵も描くようになりました。彼女の作品は想像力豊かで、物語の世界観を一層引き立てています。
新作刊行記念企画
『ヤービと氷獣』の刊行を記念して、LINEスタンプも発売されています。作品中の名セリフや挨拶をテーマにしたスタンプが全40種類用意されており、ファンにとってはたまらないアイテムです。
すでに読まれているシリーズの紹介
既刊としては、2015年に刊行された『岸辺のヤービ』があり、これはシリーズの第一作です。物語は、寄宿学校の教師「わたし」が出会う、不思議な生き物「ヤービ」との交流を描いています。続編の『ヤービの深い秋』では、冒険の要素が強まり、秋の美しさが表現されています。
書籍情報
- - 書名: 『ヤービと氷獣』
- - 著者: 梨木香歩作/小沢さかえ画
- - 刊行日: 2025年2月21日
- - 価格: 2,200円(税込)
- - ページ数: 216ページ
読者へのメッセージ
自然の美しさと、そこに生きる小さな生きものたちとの触れ合いを通じて、読者は新たな冒険へと誘われます。ぜひこの機会に、梨木香歩さんの魅力的なファンタジーの世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。
【ヤービシリーズの紹介サイト】
福音館書店公式サイト