日本の未利用魚活用ノウハウを世界へ
株式会社ベンナーズは、日本で培った未利用魚の活用ノウハウを海外に展開する取り組みをスタートしました。その第一弾がインドネシアの南スラウェシ州を対象に行う事業です。経済産業省の支援を受け、本秋から持続可能な水産バリューチェーンの構築に向けた可能性調査が実施されます。これにより、未利用魚の新たな価値を国際的に広めることを目指しています。
1. 「フィシュル!」による価値化モデル
ベンナーズは、サブスクリプションサービス「フィシュル!」を運営し、これまでに248トンの未利用魚を取り扱ってきました。このサービスの中で、学校給食として約310万食分を提供するなど、日本国内での未利用魚の価値を再評価するモデルを確立しています。今回の海外プロジェクトは、これまでの成功をもとに新たな市場での挑戦となります。
2. インドネシアの水産業の課題
インドネシアは世界有数の漁業国であり、海面漁業生産量は第二位です。しかし、地理的な条件によりコールドチェーンが整備されておらず、水揚げされた魚が市場に流通する際の品質保持や付加価値を十分に維持できないという課題があります。また、地域による加工技術や販路の限界が、漁業者の収益に影響を与えている現状があります。
3. 課題解決のためのアプローチ
このプロジェクトでは、ベンナーズが日本で培った未利用魚の価値化ノウハウを活かし、OCGが持つコールドチェーン整備のノウハウと組み合わせます。この連携により、現地の漁業者や企業が持続的に事業を運営できる基盤を築くことを目指します。
4. 「仕組み」を現地に提供
この試みは、日本の商品をそのまま輸出することを目的とはしていません。市場に合わせた加工・商品開発を地元企業による継続的な運営が「仕組み」として現地に根付くことを重視しています。そのための基礎調査を行い、現地の資源や流通環境を理解することが今後の鍵となります。
5. 未来を築くプロジェクト
「フィシュル!」は、「もったいないを、おいしいに変える。」という理念を持ち、未利用魚を活用した新しい価値を生み出してきました。今回のプロジェクトもその理念を踏襲し、より多くの人々に未利用魚の魅力を伝える手助けをすることを狙っています。
ベンナーズは、持続可能な水産業のために、さらなる努力を続けることで、日本国内のみならず国際的にも水産資源の最大限の活用を図ります。