量子耐性暗号でIoTを守る
2026-01-21 12:24:27

TOPPANデジタル、IoT機器向けに量子耐性暗号を搭載した新ソリューションを発表

TOPPANデジタルの新しいIoTソリューション



日本のTOPPANデジタル株式会社が、IoT機器向けに提供するセキュアソリューションに、耐量子計算機暗号(Post-Quantum Cryptography、以下PQC)への対応機能を搭載しました。この新機能は、量子コンピュータの脅威が現実化する中で、IoT機器の長期的なセキュリティを確保するための重要なステップです。

新機能の背景と必要性



近年、量子コンピュータの発展により、従来の暗号技術に対する脅威が増しています。特に、公開鍵暗号技術は量子計算能力によって容易に解読され、IoT機器が直面するリスクは大きくなっています。このような状況を受け、米国の国立標準技術研究所(NIST)はPQCの標準化を進め、セキュリティ対策が急速に進化しています。

TOPPANデジタルが提供するセキュアソリューションは、IoT機器が日常生活に溶け込む中、データの盗聴や改ざんといった潜在的な危険からユーザーを守る重要な役割を果たします。特に長期使用される機器にとって、暗号の安全性を保障することが急務です。

PQC対応機能の概要



新たに搭載されたPQC対応機能により、TOPPANデジタルの「Edge Safe®」および「セキュアアクティベートサービス®」が一体となり、IoT機器の認証から通信までを効果的に保護します。「Edge Safe®」は、物理的なセキュリティチップとしてIoT機器内に組み込まれ、ハードウェアレベルでの暗号鍵の保護が実現されています。

また、今回の機能追加では、現行の暗号処理に加えてPQC処理をも行うことができ、計算能力の高い量子コンピュータによる攻撃に対抗する作りとなっています。特に、NISTによって選定されたML-DSA(電子署名)とML-KEM(鍵交換)アルゴリズムを利用することで、長期的な安全性が確保されます。

「セキュアアクティベートサービス®」もまた重要であり、IoT機器とクラウドの安全な通信を実現するためのデジタル身分証を発行・管理します。このサービスにより、現行暗号方式とPQCのハイブリッド証明書の発行が可能になり、段階的な移行をスムーズに行えるようになります。

未来のビジョン



TOPPANデジタルは、2026年1月21日より、スマート家電や医療機器、製造機器、インフラ設備等、様々な長期間利用されるIoT機器のメーカーに向けて、この新たなセキュアソリューションを提供します。これにより、IoT機器が量子コンピュータ時代においても安全かつ安心に利用できる基盤を構築していきます。

今後もTOPPANデジタルは日本国内でIoTセキュリティ基盤の早期移行を支援し、量子コンピュータ時代におけるセキュリティの確保に尽力し続けます。特に、このPQC対応機能の導入により、ユーザーは安心してデジタル社会を享受できるようになるでしょう。

価格と提供情報



  • - Edge Safe®:数百円~/個(ロット数により変動)
  • - セキュアアクティベートサービス®:年間数十万円~(管理機器の台数による)

TOPPANデジタルの取り組みは、進化するセキュリティ環境においても確実な保護を提供するものであり、IoT市場におけるリーダーシップを強化していくことが期待されています。


画像1

会社情報

会社名
TOPPANホールディングス株式会社
住所
東京都文京区水道1-3-3
電話番号

トピックス(IT)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。