ゲンスラーが示す新しいオフィスデザインのカタチ
ゲンスラーは、緊急事態宣言解除後およびアフターコロナにおける企業の新たなオフィスデザイン戦略を発表しました。これは、パンデミックによる影響を受けつつも、安全で効率的な働き方を再考することを目的としています。
背景
コロナウイルスの流行によって、多くの企業は在宅勤務を余儀なくされ、その結果、オフィスの運営や働き方に対する考え方が変わりつつあります。社員からは「オフィスの安全性をどのように伝えるのか」や「より良いチームワークを維持するためのポイントは何か」といった具体的な要望が寄せられています。こうしたニーズに応えるべく、ゲンスラーは、企業の文化やビジョンに応じたサービスを提供するための新たな業務戦略を構築しました。
3つのフェーズ
ゲンスラーのオフィスデザインアプローチは、以下の3つのフェーズに分かれています。
1. RE-THINKフェーズ
このフェーズでは、在宅勤務の経験を分析し、オフィス復帰計画に活かすことを目的としています。具体的には、専門チームによる社員への調査を行い、得られた教訓を元に、オフィス環境の改善点や将来の働き方を見出します。また、ゲンスラーの独自ツールを使ったオフィス密度の計算を行い、データに基づくリターンシナリオも作成します。
2. RE-ENTRYフェーズ
オフィスに戻る際の環境やプロトコルを見直すことで、社員のスムーズな移行を支援します。この段階では、オフィス環境の運用プロトコルや組織文化を持続可能な形に整え、リターン状況の調査分析を行います。また、パンデミック対策に合った新しい働き方への移行を支援するためのコミュニケーション戦略が策定されます。
3. RE-ACTIVATEフェーズ
この最後のフェーズでは、将来的なワークプレイス戦略を策定します。デジタルエクスペリエンスを導入し、各企業におけるオフィスの役割や環境を具体的に設計します。さらに、複数の拠点におけるオフィス空間の利用法を分析し、最適なオフィス面積を検討します。
ゲンスラーについて
ゲンスラーは1965年に設立されたグローバルな建築およびデザイン会社で、現在では世界50か所以上にオフィスを展開し、6,000人以上のスタッフを擁しています。50年以上にわたり、質の高い空間作りを追求し続けており、クライアントファーストの理念をもとに、高度なデザインと戦略的コンサルティングを提供しています。彼らのウェブサイトには、最新のプロジェクトやサービスについての詳細が掲載されています:
Gensler公式サイト。
この新しい戦略によって、企業が今後の不確実な時代を乗り越えるためのサポートが期待されています。