川崎重工と美術館契約
2023-03-23 17:50:01

川崎重工と国立西洋美術館がオフィシャルパートナー契約を締結し、アートの力で社会づくりへ

川崎重工と国立西洋美術館が初のパートナー契約を締結



2023年4月1日より、川崎重工業株式会社と国立西洋美術館は初めてのオフィシャルパートナー契約を締結しました。この取り組みは「アートの力を活かした豊かな社会づくり」を目指しており、両者はこれから協力して多様な芸術鑑賞の機会を提供していく予定です。

プレス発表会の開催



この契約に関する発表会は3月17日に国立西洋美術館で行われ、川崎重工のテレビCMに出演しているトラウデン直美さんがゲストとして登壇しました。発表会には、国立西洋美術館の田中正之館長、川崎重工代表取締役社長の橋本康彦氏、そして取締役会長の金花芳則氏が出席しました。

この契約は、松方幸次郎氏に由来するもので、国立西洋美術館にとって初めての包括的なオフィシャルパートナー契約となります。

松方コレクションの歴史的背景



国立西洋美術館は、1959年に設立され、フランス政府から寄贈された松方コレクションを基礎とした美術館です。このコレクションは、日本の初代社長である松方幸次郎が西洋文化を日本に紹介する目的で集めたもので、印象派の絵画やロダンの彫刻が含まれています。浮世絵を始めとする1万点以上の作品が集められ、国立西洋美術館は今や日本唯一の国立美術館として大きな役割を果たしています。

川崎重工もまた、松方幸次郎の精神を受け継ぎ、経済的にも文化的にも社会に貢献することを目指しています。

今後の展開



川崎重工は、このパートナーシップを通じて、国立西洋美術館の所蔵作品をより多くの人々に楽しんでもらうための企画を考えています。具体的には、毎月第二日曜日に実施予定の「Kawasaki Presents Free Day」を設け、自由に常設展を観覧できる機会を提供します。

また、映像やデジタル技術を活用したコンテンツの充実や、鑑賞体験を深めるためのプログラムなども導入する予定です。こうした取り組みは、アートを通じて心の豊かさを育むことを目的としています。

さらに、川崎重工の従業員に対してもウェルビーイング向上を目的としたプログラムを提供し、社員の心の豊かさを支援していきます。

代表者のコメント



橋本康彦社長は、「国立西洋美術館とのパートナーシップを結ぶことができ、大変光栄です。技術のカワサキとして、人々の生活と心を豊かにすることを目指しています」と述べ、両者の関係性を強調しました。

田中正之館長も、松方幸次郎が収集を行わなければ国立西洋美術館自体が存在しなかったと語り、松方の理念を今後の活動に生かしていく決意を示しました。

結論



川崎重工と国立西洋美術館のパートナーシップは、アートを通じて豊かで利他主義的な社会を築くための重要なステップです。これからの取り組みに注目が集まります。

会社情報

会社名
独立行政法人国立美術館 国立西洋美術館
住所
東京都台東区上野公園7番7号
電話番号

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