SailPointが提案するアダプティブアイデンティティセキュリティの未来とは
SailPointと新たなアイデンティティセキュリティのアプローチ
企業向けアイデンティティセキュリティのリーダーであるSailPointが、新たに発表したプラットフォームによって、エンタープライズセキュリティの未来が切り開かれることとなりました。このプラットフォームはAI技術を活用し、アクセス権管理やリスク検知などの課題に対処するための新しいアプローチを提供します。
イノベーションの核心:SailPointプラットフォーム
SailPointプラットフォームの最も注目すべき点は、AIインテリジェンスを基にした自律的なアクセス権限管理です。この機能により、企業は進化する脅威に対して的確に対応し、アイデンティティファーストかつデータファーストのセキュリティを実現します。さらに、最新の技術革新により「アダプティブアイデンティティモデル」が導入され、これにより使用されるアイデンティティの数は増加の一途を辿っています。
非人間アイデンティティの増加
昨今の企業環境では、AIや自律型エージェントによる非人間アイデンティティ(NHI)の急激な増加が見られ、数十億に達する可能性すらあります。従来の防御手段が通用しにくい状況で、攻撃者は正規のアイデンティティを使用して攻撃を仕掛けてくるケースが増えてきています。これにより、企業はアイデンティティセキュリティのガバナンスや管理において、新たな課題に直面しています。
SailPointの最高技術責任者チャンドラ・グナナサンバンダムは、「アダプティブアイデンティティモデルの導入こそが、新しい時代のソリューションであり、継続的かつコンテキストに即した保護を実現する鍵です」と語ります。これは、分散したデータ環境や進化する脅威に対応できる柔軟性を有しています。
SailPointの主要機能
SailPointプラットフォームには多くの機能が統合されています。特に注目すべきは、Atlasというコア機能です。Atlasは、企業がリアルタイムでリスクを管理し、アイデンティティに関する信号を的確に受け取るための基盤を提供します。この機能により、企業はリスクレベルに基づいた適切な対策を講じることが可能となります。
さらに、SailPointはAIエージェントセキュリティに注力しており、これによりAIの力を最大限に活用することができます。AIエージェントに対するアクセス権限の審査や管理を行うことで、企業は情報セキュリティの強化を図れます。
データアクセスセキュリティの進化
特に重要な機能として、Data Access Security(DAS)が挙げられます。これは、誰がどのデータにアクセス権を持つかを可視化し、ポリシーに準拠した利用状況を追跡することができるシステムです。これにより、企業はアクセス権限の不整合や不要権限を迅速に是正し、リスクを効果的に低減できます。
SailPointはSnowflakeとの連携を実現し、データセキュリティに新たな価値を提供します。この連携によって、データアクセスの可視化が可能になり、企業のアイデンティティ管理が一元化されます。
未来に向けた挑戦
今後SailPointは、特権セキュリティのポスチャー管理やリアルタイム認可といった機能の拡充を目指し、アイデンティティセキュリティをさらに強化する方針を示しています。この進展により、企業はセキュリティリスクを低減し、より強固なガバナンス体制を築くことが可能となるでしょう。
まとめ
アイデンティティセキュリティはますます重要性を増し、特に非人間アイデンティティの増加に伴い、その管理手法も進化し続けています。SailPointは、これらの課題に正面から取り組むことで、企業の未来のセキュリティ環境をより安全にしていく運命にあります。
会社情報
- 会社名
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SailPoint テクノロジーズジャパン 合同会社
- 住所
- 東京都港区赤坂2丁目23番1号アークヒルズフロントタワーRoP806号
- 電話番号
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