自然界の擬態を楽しむ企画展『そっくりないきもの』
岐阜県各務原市にある世界淡水魚園水族館「アクア・トト ぎふ」では、現在、企画展『そっくりないきもの ~似ているのはどうして?~』が開催されています。この展覧会では、外観や音、匂いが他の生物に非常に似ている生き物たちを特集し、自然界の驚異的な適応能力を皆さんに紹介します。
自然界での生存競争と擬態の意味
多くの生き物が自然界で生き抜くために、周囲の環境に擬態する能力を持っています。葉っぱや木の幹にそっくりに進化を遂げた生物は、これまでの長い歴史の中で生き残るための自然選択の一環として、こうした特性を獲得してきたと考えられています。
擬態の例
この企画展では、様々な擬態の例が展示されています。たとえば、オーストラリアガマグチヨタカは、羽の模様が木の幹にそっくりであるため、危険を察知すると体を細くして木の枝のように見せかけることができます。また、リーフフィッシュは水中の葉や枯れ葉に擬態し、捕食者から身を守ります。
本物に似せた防御戦略
また、生き残るためには見た目だけでなく、音や匂いを使った擬態も重要です。たとえば、アナホリフクロウは、危険を感じると毒ヘビが発するような威嚇音を出します。また、コガタナゾガエルは、アリの巣に自身が入っても襲われないように、アリと同じ匂いを発します。
高める知識と楽しさ
展示エリアには、自然に紛れ込む生き物を見つけるクイズパネルもあり、来館者は実際に生き物がどこに隠れているかを探す楽しみを味わえます。また、自身の身近にも存在する擬態生物のコーナーも設けられ、より多くの発見があることでしょう。
特別展示の情報
次回の企画展『Save the 淡水魚~未来へつなぐ水辺の宝~』も注目です。この展示は2025年4月19日(土)から7月13日(日)まで開催され、館内1階の特別企画展示スペースで行われます。入館料金のみで、18種約100点の生体展示と1種の標本展示が含まれています。
この機会に、自然界の神秘的な擬態の世界を体験してみませんか?
以上の情報は、アクア・トトぎふの公式ウェブサイトを参考にして掲載しました。興味のある方は、ぜひ足を運んでみてください。