新たな自動要約ソリューション「VextResume+」の登場！

新たな自動要約ソリューション「VextResume+」の登場

ベクスト株式会社は、コンタクトセンター向けの新しい自動要約ソリューション「VextResume+ powered by Local SLM(β版)」の提供を開始しました。このシステムは、インターネットから遮断されたオンプレミス閉域LAN内でも利用でき、専用のセキュアな環境を整えることで、高精度な要約機能を実現しています。

VextResume+の革新性

「VextResume+ powered by Local SLM(β版)」は、ベクストが独自に開発した自然言語処理（NLP）技術と小規模言語モデル（SLM）の推論能力を活用しています。このシステムは、音声認識システムから取得した通話内容を、特別なルール設定や辞書なしで高精度に要約することが可能です。

特に注目すべきは、ハルシネーションを防ぐための機能と音声テキストに含まれる個人情報の自動マスキング機能です。これにより、情報の信頼性が向上し、プライバシーへの配慮も行き届いています。

利用可能なインフラ

このシステムは、複雑な要約テンプレートを設定する必要がなく、生成AIを活用することで短時間で高精度な要約を出力します。また、導入後すぐに運用を始めることができるため、企業にとって非常に実用的です。

さらに、Microsoft AzureやGoogle VertexAIといった、先進のクラウドインフラを利用することで、エンタープライズレベルの高いセキュリティが確保されています。加えて、音声認識結果を要約する際は、個人情報がマスクされた後にリクエストが送信されるため、万全のセキュリティ対策が施されています。

特徴的な機能

「VextResume+」には、オペレーターが通話の後処理を効率よく行えるための様々な機能が搭載されています。例えば、手動でのマスキング追加指定や、不要な表現の自動削除機能があります。これにより、必要な情報だけをコンパクトにまとめることができます。

さらに、要約結果を「Salesforce」と直接連携させることも可能であり、業務効率の向上に寄与します。また、アフターコールワークを短縮するためのランキング機能やメモ機能も備えており、煩雑な作業を助けます。

リリースと今後の展望

「VextResume+ powered by Local SLM(β版)」は2024年8月29日にリリースされた後、主にコンタクトセンターの業務改善を希望する企業に向けて提供が始まっています。また、今秋には「VextResume+ powered by gpt-4o-mini」や「VextResume+ powered by Gemini」などの新モデルも追加される予定です。

これらの新製品は、企業のニーズに応じて生成AIを利用する環境を柔軟に選ぶことができるように設計されています。今後もベクストは、最新の技術を取り入れ、業務の効率化を追求していく姿勢を貫いていくでしょう。