渋谷の記憶を未来へつなぐ『渋谷アーカイブ写真展2025』
2025年11月18日から30日まで、東京都渋谷区の渋谷ヒカリエ 8/COURTにて『渋谷アーカイブ写真展2025』が開催されます。このイベントは、コモンズ・アーカイブ・コレクティブ主催のもと、渋谷のさまざまな通りの歴史や文化を振り返る貴重な機会です。入場は無料なので、多くの人に足を運んでいただきたいですね。
渋谷アーカイブ写真展とは?
この「渋谷アーカイブ写真展」は、2023年に初めて開催され、今年で3回目を迎えます。前回の2024年11月には、渋谷や原宿、代官山の写真300点が展示され、9日間で約6,600人の来場者を集めました。年代を問わない多くの人々や外国からの観光客からも高い関心を受け、SNSでは多くの反響が寄せられました。さらには、メディアにも取り上げられ、渋谷の街の魅力を再認識する場となっています。
また、2025年2月には、テクノロジーとアートの祭典「DIG SHIBUYA」のパートナープログラムとして、渋谷花魁にサテライト展も開催されます。ここでは、生成AIを用いてアーカイブ写真を動画化し、実写の3D都市モデルと組み合わせる試みも行われ、記録の活用を探求します。
今回のテーマ「名づけられた渋谷の通り」
『渋谷アーカイブ写真展2025』では、「名づけられた渋谷の通り」をテーマに、様々な観点から通りの写真を集め、展示します。渋谷の町には多くの道がありますが、その名前には歴史や文化が詰まっています。一部の道は由来が明確ではなかったり、いつの間にかそう呼ばれるようになっていたりします。これらの道は、ただの通りではなく、それぞれに個性を持ち、渋谷の街を訪れる人々に親しまれています。
今回の展示では、道玄坂の商店主である大西忠保氏の写真をはじめ、さまざまな渋谷に関連する方々の協力を得て、異なる時期に撮影された写真が展示される予定です。来場者は美しい写真を通じて渋谷の歴史を感じることができるでしょう。
展示会開催概要
- - 日時:2025年11月18日(火) ~ 30日(日)
- - 会場:渋谷ヒカリエ 8/COURT(東京都渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ8階)
- - 入場料:無料
- - 主催:コモンズ・アーカイブ・コレクティブ
- - 共催:渋谷道玄坂商店街振興組合
- - 協賛:東急株式会社、東急不動産株式会社、東急建設株式会社
- - 助成:アーツカウンシル東京[地域芸術文化活動応援助成]
このイベントの目的は、渋谷の記憶を保存するだけではなく、それを未来に向けてつなげていくことです。再開発が進む中で、変わりゆく風景や建物が失われていくことに対する懸念もありますが、これまでの記録を振り返ることで、私たちの街の深い文化や歴史を次世代に引き継ぐことができます。アーカイブとは、単なる保存ではなく、記録を継承し、活用する流れが大切です。
また、コモンズ・アーカイブ・コレクティブは、地域や文化の重要性を広めるために、光と影の両面を展示することを目指しています。私たちの生活が織りなす物語を可視化し、来場者が過去と未来の架け橋を感じるための経験を提供します。
まとめ
『渋谷アーカイブ写真展2025』は、ただの写真展ではありません。渋谷が刻んできた歴史や文化を再認識し、共有するための貴重な場です。地元の人々、観光客問わず、この展示を通じて新たな発見をしていただき、渋谷の魅力を再発見する機会としたいと思います。ぜひ、足を運んでみてはいかがでしょうか。