SynQ Remote(シンクリモート)導入事例
はじめに
株式会社クアンドが提供する遠隔支援ツール、SynQ Remote(シンクリモート)は、危険な海上での作業を革新するためのツールとして注目を集めています。株式会社白海(福岡県北九州市)がこのツールを導入し、事例として紹介されました。今回は、現場での課題解決や導入の効果について詳しく見ていきます。
株式会社白海の概要
株式会社白海は、北九州市を拠点とする土木工事専門企業で、特に海や陸における浚渫工事や埋立地造成に注力しています。高度な技術を駆使した業務運営が特徴で、最新のICT技術も取り入れながら様々な規模のプロジェクトに対応しています。自社所有の浚渫船を利用し、高い効率を誇る作業を進めるために、常に新しい技術の導入を検討しています。
導入の背景
海上での工事を行う際には、現地確認が欠かせませんでした。これまでは、発注者が現場に来る日程を調整し、船での移動が必要でしたが、これには時間と手間がかかります。また、迅速な意思決定が求められる中での人手不足も大きな課題でした。このような現状を受け、株式会社白海は「技術部」を創設し、ICTを活用した遠隔臨場技術の導入を決めました。
SynQ Remoteの導入による効果
白海が導入したSynQ Remoteは、現場の状況をリアルタイムで把握できるビデオ通話ツールです。このツールを利用することで、発注者の立ち会いの手間が大幅に削減され、会議用システムで発生していた画質の問題も解消されました。さらに、通話中でも実施できる操作機能があり、安全性が向上したことも大きなポイントです。これにより、公共工事における発注者とのやり取りもスムーズになり、確認頻度が上がることも期待されています。
現場技術者の課題と変化
実際の現場では、ICT技術に対する抵抗感があり、特に年配の技術者からは「業務を変えたくない」という声が上がっていました。しかし、株式会社白海は現場からのフィードバックを尊重し、サポートを続けた結果、徐々に新しい技術の有用性が理解されるようになりました。今では「非常に便利だ」との声が聞かれるようになり、SynQ Remoteの導入が成功したことが伺えます。
現場の「あれ、これ、それ」を実現
SynQ Remoteは、単なるコミュニケーションツールにとどまらず、現場の様々な課題を解決するための支援を提供しています。例えば、遠隔地にいる管理者と現場担当者が、リアルタイムで映像を共有しながら確認ができ、必要な指示を即座に出すことができるため、現場の技術ノウハウをナレッジ化することが可能となります。これにより、さまざまな業種での導入も進んでおり、建設業や製造業など多岐にわたる業種に対応しています。
まとめ
株式会社白海でのSynQ Remoteの導入は、海上工事現場という特殊な状況下での安全性と効率性を向上させる一つの成功例です。ICT技術の力を借りることで、働き方改革にも寄与し、今後の公共事業受注にも大きな影響を与えることが期待されます。詳しい導入事例については、株式会社クアンドの公式サイトをぜひご覧ください。