2023年11月8日、東京・渋谷のShibuya Sakura Stageで、貝印株式会社の「いい刃の日」PRイベントが開催されました。このイベントには俳優の板垣李光人さんとアーティストの篠原ともえさんが登壇し、貝印のミッションである「切れ味とやさしさ」について語りました。
開催されたイベントの概要
この「いい刃の日」は、言葉の響きを活かした日付設定で、年に一度、貝印がその活動や新たなプロジェクトを紹介する場です。今年で7回目を迎えるこのイベントは、特に注目されており、参加者は切れ味の象徴である刃物と、やさしさを感じるデザインの融合を体感しました。
イベントの冒頭では、貝印株式会社の社長、遠藤浩彰さんから挨拶があり、同社の未来に向ける取り組みが発表されました。その後、板垣さんと篠原さんによるトークセッションが行われ、二人の個性豊かなエピソードが展開されました。
板垣さんの魅力的な発言
板垣さんは、コロナ禍の中で文化を持続するために自らも初個展をおこない多岐にわたる才能を見せました。「いい刃の日はカレンダーに記載していて、文化の日のように浸透してきた」と述べ、イベントが定着しつつあることを実感しているといいました。
篠原さんの衣装制作
なお、篠原さんはこの日のために、貝印のラシャ鋏を使用して自身のオリジナル衣装を製作。衣装は「切れ味とやさしさ」をテーマにしており、生地のレイヤーや特殊な素材を駆使し、刃物の切れ味と光沢を美しく表現しています。板垣さんもその衣装を称賛し、デザインの深さを感じさせるものであることを認めました。
貝印の新たな取り組み
今回のイベントでは、貝印の新たな取り組みについても紹介されました。
1.
大学との連携 - 岐阜大学や東北芸術工科大学との共同プロジェクトを通じて、若い世代に刃物技術の魅力を伝え、センサーやAIを取り入れた製品開発を進める。
2.
野鍛冶承継プロジェクト -伝統的な技術を現代に再定義し、手作業から機械化へとシフトすることで、効率的な製品開発を目指している。
3.
紙カミソリ®のコラボレーション - 新しいデザインとアイデアで、ジェンダーレスな商品を生み出し、アートとの融合を図っている。
特別展示の開催
さらに、11月9日から14日まで「切れ味とやさしさ展~半径5mのデザイン~」が開催されることも発表され、ここでは貝印の商品開発に対する想いや、デザイナーの独自の視点が展示される予定です。
当日、特に注目されたのは、板垣さんが参加したトークセッションです。彼は「個展を開催する際、物語性を大切にしています。観る人視点でのストーリーが浮かぶといいなと思っています。」と意気込みを語りました。
最後に
このように、貝印の取り組みとその背景にある思いを知ることができ、多くの参加者が新たな発見を得たイベントとなりました。今後の貝印の動向にも注目しています。