Arc JapanがAccountAbility認定の検証機関に認定され不動産のサステナビリティ向上を実現

Arc JapanがAccountAbility認定の検証機関に認定

不動産サステナビリティ評価をリードする「Arc Japan」は、AccountAbilityが策定したAA1000 Assurance Standardに基づき、正式に認証済みの検証機関として認定されました。この認定により、日本の不動産市場における透明で信頼性の高いデータ検証サービスを提供する体制が整い、業界の需要に的確に応えることが可能となります。

Arcプラットフォームの特徴

Arcプラットフォームは、建物やポートフォリオのサステナビリティパフォーマンスを「エネルギー」「CO2排出」「水」「廃棄物」「交通」「居住・利用者体験」の6つの分野で一元的に管理します。これにより、企業はより効率的に持続可能な経営を進めることができ、特にGRESB（Global Real Estate Sustainability Benchmark）評価に参加する企業にとっては、大きな利点となるでしょう。

GRESB参加企業への支援

GRESBの評価を受ける企業にとって、Arc Japan提供の第三者検証サービスは大きな価値をもたらします。このサービスは、正確なデータに基づいた信頼性の高いスコアを提供し、資金調達力の向上を図るためには不可欠です。物件レベルでの各種データの検証を通じて、企業が持続可能性のリーダーシップを示す手助けをします。

GRESBスコア向上を実現

不動産企業は、Arc Japanの検証済みデータを用いてGRESBの評価基準を満たすことができ、特に重要な指標であるMR1からMR4の精度が高まります。これにより、スコアの向上が期待でき、「サステナビリティ先進企業」としての評価を得ることが可能となります。

投資資本の呼び込み

特に東京や大阪などのマーケットでは、年間1兆円を超える海外資本が流入しています。Arc Japan提供の検証済みデータは、ESGパフォーマンスを重視する機関投資家に対する信頼性を後押しし、投資判断を促進します。

規制への対応

Arc Japanのサービスを通じて、日本国内のESG開示要件やUSGBCのLEED認証基準に準拠し、業界全体の基準を強化することが可能です。また、国内の法令やガイドラインに基づいてGRESB申請資料の裏付けを強化し、環境認証の取得をサポートします。

他社との差別化

競争が激化する不動産業界において、第三者による検証のある信頼性の高いサステナビリティスコアを活用することで、特にプレミアム物件において差別化を図る一助となります。これにより、企業は持続可能性を重要な競争要因とし、顧客からの支持を得やすくすることができます。

日本のサステナビリティの課題

日本の不動産市場は、2050年までにカーボンニュートラルを実現するためのさまざまな課題を抱えています。Arc Japanの提供する検証サービスは、環境認証の取得や東京都のキャップ＆トレード制度への対応を通じてこれらの課題に立ち向かいます。

「AccountAbility認定の検証機関としての承認を受けたことで、業界のニーズに応える体制が整いました。私たちは、エネルギーやCO2排出、水、廃棄物、室内環境に関するデータを確実に検証し、特にGRESBに参加する企業や関係者が持続可能な成長を実現できるよう支援を続けてまいります。」ー Arc Japan CEO 平松宏城

今後の展望

Arc Japanはイノベーションや戦略的パートナーシップを通じて、サステナビリティの検証にさらなる進化をもたらすことに注力しています。スマートビルサービス提供企業との連携を通じて、データ分析の精緻化を図り、国内外のさまざまな組織との協力により、日本の不動産サステナビリティ分野で最前線の検証サービスを提供していく方針です。

Arc Japanについて

Arc Japan（HP: https://arcjapan.jp/）は、株式会社ヴォンエルフ、株式会社日本政策投資銀行、Green Business Certification, Inc.の共同事業であり、エネルギーやCO2排出、水、廃棄物、交通、居住体験などの運用データを一元管理して評価するプラットフォームを提供しています。新たに参加した企業には、シングルイシューからスタートし、持続可能性向上を図るためのサポートが行われています。