静岡県長泉町で盛況のブックフェス開催!
日本出版販売株式会社(日販)が主催する「BOOK PARK×mishima vege marche×伊豆文学アートミーツフェスタ」が、2024年10月27日に静岡県長泉町の旧ヴァンジ彫刻庭園美術館で無料開催されました。このイベントは「本を起点としたまちのにぎわい」をテーマに、地域活性化の一環として行われました。
イベントの概要と来場者の反応
当日は、約60店舗が出店し、長泉町内外からおよそ2,500名が参加。特に注目されたのは、全4回の読み聞かせイベントに参加した約200名の子供たちと、文学に基づくミニコンサートに参加した約450名の来場者です。また、来場者に実施したアンケートでは、92.3%がイベントに満足し、97.4%が旧ヴァンジ彫刻庭園美術館の再活用に期待を寄せました。
多彩なプログラム
イベントは「BOOK PARK」「mishima vege marche」「伊豆文学アートミーツフェスタ」の3つのテーマに分かれ、書籍、雑貨、食品の販売の他、読み聞かせ、絵本の翻訳ワークショップ、知育玩具で遊べるエリアなども設置されました。特に出店者の中には、午後3時の終了前に商品が完売するほどの活気があり、合計で700万円以上の売上を記録しました。
書店との新たなつながり
静岡県とその近隣から参加した5つの書店は、直接来場者に本を販売し、新たな接点を持つことに成功しました。出店した書店の一つ、長倉書店サントムーン店は「想像以上の売上があった」と感想を述べ、他の店舗もポップアップイベントに参加したいと期待を寄せています。
地元企業からの協賛
このイベントには、地元の企業9社からの協賛を受け、地域全体での期待感が高まっていることが伺えます。例として、長泉町のウェルディや沼津市のスルガ銀行などが名を連ね、地域の商業活動を支えていく姿勢が見えました。
今後への期待と展望
来場者の声には、「子供たちが本やアートに触れる良い機会」との意見があり、今後もこのようなイベントが続くことへの期待が寄せられています。また、旧ヴァンジ彫刻庭園美術館への「書店」の設置を望む声が多く、地域住民の“本を楽しむ場所”が求められていることが確認されました。
まとめ
今回のブックフェスは、長泉町の文化拠点としての可能性を示すイベントとなりました。日販は、地域との連携を深め、新たな文化の創造を目指していく方針です。次回は地域内のさらなる交流や、書店ゼロ自治体に本を起点としたにぎわいを生むために、さまざまな取り組みが進められることでしょう。長泉町におけるこの試みは、他の地域でも広がることを期待されます。