松村咲希の個展「Trace - 地に触れる」が麻布台で開催 | アートと食の融合

松村咲希個展「Trace - 地に触れる」のご案内

開催日: 2025年6月4日（水）〜 6月29日（日）
場所: Gallery & Restaurant 舞台裏、麻布台ヒルズ（東京）

松村咲希さんの新たな展覧会が、東京都・麻布台ヒルズの中にあるギャラリーで開催されます。この特別な展示会は、彼女のアートキャリアの一環として、故郷の思い出や身体的な感覚を基にした絵画作品と陶芸作品を中心に展開される予定です。

松村さんは1993年に長野県野沢温泉村に生まれ、2015年には京都造形芸術大学を卒業し、その後は院にて学びました。その作品は、国内外での受賞歴やアートフェアでの出展を通じて注目されています。

彼女が展開するアート作品は、特に大胆な画面構成が特徴で、質感や色使い、さらに失われた記憶を呼び起こす力を持っています。作品の中には、流れるような白線や粗い画素数のデジタル画像、凹凸感のある色彩が使われ、その豊かな表現が鑑賞者を引き込む要素となります。これらは、彼女が育った山村でのスキーを通じて得た経験や、遥か遠くの宇宙のイメージが重なり合う形で描かれています。

特に注目すべきは、松村さんが近年施している「moon phases」シリーズです。このシリーズでは月面のイメージとともに彼女の記憶の中での雪景色が組み合わされています。これにより、作品はデジタルアートのような正方形の形にしつつも、見る角度によって色合いが変わることで、観る者に新たな発見をもたらします。

彼女の展覧会のテーマである「Trace（痕跡／軌跡）」は、過去の触れた記憶を辿り、新たにそれに触れることを示しています。松村さん自身の思い出と身体感覚からインスピレーションを受けた作品は、観る者に多次元的な時間感覚と距離感を体験させてくれます。

展示内容

本展では、絵画作品に加え、陶芸作品も展示されます。「moon phases」シリーズを通じて、松村さんが長年探求してきた技法が体感できます。

彼女は、アート作品を通じて、自身の原風景と密接に結びついたものを描き続けています。長野での自然に囲まれた暮らしから受けた影響や、スキーの体験は、彼女の作品の主要な要素となっています。斜面や曲線的な形状は、自然の地形と彼女自身の身のこなしが織り交ざっています。