消防職員の健康管理を強化する新たな共同研究
株式会社ココロミル(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:林大貴)は、横浜国立大学の岡泰資教授および三重県津市消防本部と新たな共同研究を開始しました。この研究は消防職員の健康状態を可視化し、特に高温環境での適応力を高めることを目的としています。
研究の目的と概要
本プロジェクトでは、消防職員が負荷の高い環境下で健康を維持し、オーバーワークを防ぐための取り組みが行われます。具体的には、以下の2つの観点から進められます。
① 日常業務中の健康状態をモニタリングする。
② 暑熱環境下でのバイタルデータを取得する。
具体的な取り組み
1. 健康状態のモニタリング
津市消防本部の職員40名に対し、ウェアラブル心電計を用いた「ホーム心臓ドック®」を実施します。これにより、不整脈やストレス指標を業務中に記録し、健康状況の変化を早期に可視化します。
2. 暑熱環境でのトレーニング中のモニタリング
特に高温環境での訓練中には、当社のウェアラブル端末「duranta(デュランタ)」を使用し、心電図をリアルタイムで測定します。このデータをもとに、体調不良や過労の兆候を把握し、安全に業務を行える体制づくりを目指します。
事前オリエンテーションの実施
研究実施に先立ち、津市消防本部において「ホーム心臓ドック®」の手順と目的に関するオリエンテーションを行いました。参加した職員からは、現場でのリアルな体験に基づく意見が聞かれ、安全管理の重要性が再確認されました。
横浜国立大学の貢献
研究は専門家の岡 泰資教授によって進められ、火災学や安全工学の観点からエビデンスに基づく解析が行われます。これにより、信頼性の高い結果が期待されており、他の職種や地域への応用も視野に入れています。
将来的な展望
本研究の結果は、学術論文として発表されるだけでなく、自治体向けの健康政策や教育プログラムにも生かされることが期待されています。消防職員以外の職種についても、同様の健康管理手法が開発されることで、より多くの人々の安全と健康が守られることを目指しています。
研究に向けた意気込み
岡教授は、「消防隊員自身の体調評価と実際の健康状態のギャップを埋めるために、リアルタイムでのモニタリングが重要」と述べています。また、津市消防本部も「科学的根拠に基づいた健康管理の強化に全力を尽くします」と意気込みを語っています。
ココロミルの使命
ココロミルは「病気で後悔しない社会の実現」を目指し、自宅でも簡単に受けられる医療機関の水準に匹敵する検査を提供することとしており、今後も消防職員の健康を守るために努力を続けます。
この研究を通じて、今後の消防活動がより安全で持続可能なものになることを心より期待しています。