シンガポール・マリーナベイサンズに新たな医療拠点「Reborn Healthcare Center」開設

シンガポール・マリーナベイサンズに「Reborn Healthcare Center」開設

2025年9月28日、シンガポールの象徴的な施設であるマリーナベイサンズ内に「Reborn Healthcare Center」が新たにオープンしました。この施設は、株式会社ASメディカルサポートが運営しており、海外からの患者に向けて、安心して日本の高度な再生医療にアクセスできるよう支援をしています。

Reborn Healthcare Centerの役割

「Reborn Healthcare Center」は、患者との最初の接点として機能し、初回の相談や病歴確認を現地で行います。これにより、患者に安心できる治療のスタートを提供します。また、日本国内にある複数の医療機関と連携し、患者の症状や希望に合った医療機関を選定し、紹介する役割も担います。

さらに、渡航や滞在、通訳サービスなどを含む包括的なサポートを提供し、言語や文化、移動に伴う不安を軽減します。治療前後には国内施設と連携し、安全で確実なアフターケアも実現します。これにより、海外の患者にとっての「信頼できる窓口」となることを目指しています。

開業セレモニーの模様

開業セレモニーには、マリーナベイサンズの関係者や多くのブランドが臨席しました。式典では、シンガポールの伝統文化である中華式の獅子舞や、幸運を呼ぶとされる龍舞が披露され、開設を祝いました。

ASメディカルサポートの実績

株式会社ASメディカルサポートは、国内最大級の再生医療関連の細胞加工施設を運営しており、細胞培養の受託事業において国内シェア66.3%を誇っています。同社は、約200の医療機関と提携し、徹底した品質管理体制に基づいて高品質な細胞を安定供給しています。

技術的な特長

- 細胞生存率の高さ: 同社の細胞生存率は96.7%であり、業界内での高い水準を維持しています。特に、血管内移動に適した細胞サイズの選定技術も確立されています。
- オリジナル細胞の開発: AGP-1細胞（AlphaGen Prototype-1）は、肝細胞増殖因子（HGF）の産生能力を高め、糖尿病や高齢者の組織修復機能を補う治療に効果が期待されています。また、NGP-1細胞（NeuroGlial Progenitor-1）は、脊髄損傷や神経疾患に対する新たな治療法として注目されています。これらの細胞は患者自身の幹細胞から作製され、個別に最適化された治療が可能です。