日本初の植物由来リフレクター「Ref Lite」に次世代繊維PlaXが採用

日本初の植物由来リフレクター「Ref Lite」にPlaXが採用

Bioworks株式会社が開発した次世代の植物由来合成繊維「PlaX」が、リフレクターブランド「Ref Lite」に採用されたことが発表されました。これは、日本国内で初めて植物由来の生分解性素材を使用したリフレクター製品の開発にあたります。双方の企業が持続可能な未来を見据えて手を組んだこの試みは、環境意識が高まる中で重要なステップです。

PlaXの特長と環境貢献

「PlaX」は、サトウキビを原材料にしたポリ乳酸（PLA）を基にした合成繊維であり、資源枯渇やCO2排出の低減に貢献する新しい素材です。具体的には、石油由来のポリエステルと比較して、製造時にCO2排出量を約50%削減でき、焼却時に有害物質を発生させないというメリットがあります。こうした特性から、「PlaX」はリフレクター素材としても注目されており、Mipoxが展開する「Ref Lite」ではまさにその特性が生かされています。

特に、Mipoxのリフレクター製品は、従来は安全対策の意図で使用されていた素材が多かったのですが、近年ではファッション性も高まっています。光を効果的に反射するモデルが多く登場しており、デザイナーやブランドからの採用が進んでいます。その中でも、「Ref Lite」は特に薄型で軽量な特性を持ち、ファッション業界でも幅広い利用が期待されています。

Mipoxの取り組みとコメント

Mipox株式会社は、創業100年を間近に控えた企業で、テクノロジーを駆使して持続可能な製品開発に力を入れています。リフレクターの責任者である宮本純一氏は、「環境意識が高まる中で、サステナブルな素材の採用は急務」とし、PlaXを用いたウルトラライトリフレクターシリーズの開発はそのニーズに応えるものだと強調しました。

また、彼は「環境配慮と機能性の両立ができ、新色展開も可能な製品である」と述べ、今後のファッション市場における新たな可能性を展望しています。持続可能なものづくりを進めることで、業界全体に価値を創出していくという目標も示しました。

Bioworksの展開と期待

Bioworks株式会社の執行役員である三輪和貴氏もPlaXが「Ref Lite」に採用されたことに喜びを表明しました。国際生地見本市Premiere Visionでの展示では、多くのブランドから注目を浴びており、特に高評価を得たことが示しています。PlaXの特性がファッション業界に新たな展開を促すことへの期待は高まります。