年末年始にオススメの新刊
2024年12月23日、株式会社ワン・パブリッシングから、物理学の成果を数式なしで楽しむことができる『数式のない相対性理論と量子論の本』が発売されます。この本は、特殊相対性理論、一般相対性理論、そして量子論の3つの大理論を、物理学の知識がなくても理解できる形で解説しており、文系の方にも親しみやすい内容となっています。
本書の特徴
本書の最大の魅力は、数式を使わずに物理学の面白さを伝えるという点にあります。歴史やストーリー展開を通じて、科学の進化を追体験することができるため、単に知識を得るだけでなく、その背景にある人間ドラマにも触れることができます。
たとえば、ニュートン力学を起点に、アインシュタインの登場や彼の理論が持つ意義、さらには理論間の対立や統一への試みまでが描かれており、物理学の世界を一望できる内容です。
大人の学び直しに最適
この本は、仕事や日常生活に追われて物理学から離れてしまった大人たちにとって、再学習するための好機となります。アインシュタインの理論を5つのステップでまとめた方法や、難解とされる相対性理論と量子論の関係をわかりやすく示してくれているため、自分のペースでじっくりと学ぶことができます。
特に、ブラックホールや宇宙の誕生といったテーマについても触れられているので、物理学をもっと知りたい人には非常に魅力的な内容です。
ストーリーを通じた理解
本書の中では、物理学の大理論をただの抽象的な概念として理解するのではなく、物理学者たちのストーリーを通じて身近に感じられる工夫がされています。たとえば、アインシュタインの人生や彼の理論の発展過程、またその理論が持つ意味についても詳しく解説され、単なる知識の獲得に終わらない厚みのある学びが得られます。
また、一般相対性理論が核エネルギーや核兵器といった現代の社会問題とどのように結びつくのかを掘り下げることで、理論的理解とともにその実社会への影響を考察することも可能です。
教養としての物理学
物理学は単に学問の一つではありません。人類の歴史を彩る科学的発展の裏に潜む深い哲学や倫理観にも目を向けることで、より豊かな教養を身に付けることができます。本書は、そのような知識を手軽に、楽しく学ぶことができる一冊です。
この冬、年末年始を利用して新しい知識を学び直し、教養を深めてみませんか。興味をお持ちの方は、この本を手に取ってみることをお勧めします。興味深い科学的な旅が、あなたを待っています。
書誌情報
- - 著者: 矢沢サイエンスオフィス・編著
- - 定価: 1320円(税込)
- - 判型: A5判
- - ISBN: 9784651204833
- - 電子版: 有
【購入リンク】