豊かな地元の海を守るための体験学習プログラム
2025年8月5日から6日にかけて、福岡県宗像市において「海と日本プロジェクト✕むなかた海守り隊」の体験学習プログラムが開催されました。このイベントは、次世代に豊かで美しい海を引き継ぐことを目的としており、小学校5~6年生の子どもたち20名が参加しました。
イベントの目的
一般社団法人海と日本プロジェクトinふくおかが主催するこの活動では、子どもたちが海の大切さを理解し、環境について考えるきっかけを提供しています。海は私たちの生活に欠かせない存在であり、その保護は全ての人にとって重要な課題です。このプログラムは、日本財団の「海と日本プロジェクト」の一環として位置づけられています。
プログラム概要
本プログラムは、以下のスケジュールで行われました:
- - 日程: 2025年8月5日(火)8:30~6日(水)18:00
- - 開催場所: RKB毎日放送会館、玄海の家、大島
- - 参加人数: 小学校5~6年生20名
- - 協力団体: RKB毎日放送、宗像市、鐘崎漁協
1日目の活動
8月5日は宗像市の鐘崎漁港や大島で、様々な体験を行いました。まず、RKB放送会館で任命式を行った後、子どもたちは漁業についての座学を受けました。そこで、福岡県随一の水揚げを誇る鐘崎漁港の現状を学び、海洋ごみの増加や後継者不足といった課題について知識を深めました。
その後、実際の漁船に乗っての体験や活魚センターの見学を通じて、海の生き物に触れる機会を得ました。さらに、宗像の地魚を味わうために、漁師が営むレストランで新鮮なお刺身を楽しみ、地域の豊かな海の恵みを実感しました。
午後には大島に移動し、伝統的な塩作りのプロセスを学びました。ここでは“塩爺”こと河辺健治さんと一緒に、直焚きの塩作りを体験しました。自ら塩を作ることで、海からの恵みの大切さを感じることができました。
2日目の活動
8月6日は、福岡県立少年自然の家「玄海の家」での活動が中心になりました。朝はビーチクリーンを行い、実際にマイクロプラスチックが落ちている様子を見て、その現状を理解しました。指導者の言葉から、自分たちが住む街のごみがどのように海に影響を与えるのかを実感し、環境問題を“自分ごと”として捉えることができました。
その後は、魚を実際に捌く体験を行い、漁業の重要性や食の大切さを学びました。参加した子どもたちは、自分たちが捌いたアジを使って料理することに挑戦し、達成感を味わいながら新しい食の体験に慣れ親しみました。
発表の時間
この2日間の学びをまとめる時間も設けられました。子どもたちは、自分たちの気づきや学びを発表し、最終的にはその様子をYouTubeで配信することになっています。これにより、家庭や地域での海についての意識を高める効果も期待されています。
結び
「むなかた海守り隊」の体験学習プログラムは、関係者の協力の下、充実した内容で進められました。子どもたちが楽しみながら学び、海に対する関心を高められたことは大きな成果です。今後もこのプロジェクトを通じて、地域の海を守る心が育まれることを願っています。ぜひ、次回の活動にも期待していてください。
団体概要
- - 団体名: 一般社団法人 海と日本プロジェクトinふくおか
- - URL: https://fukuoka.uminohi.jp
- - 活動内容: 福岡の海を未来につなげるため、地域の企業・団体と連携し、イベントや放送を通して海のことを考えるきっかけを作っている。
このように地域密着型の学習プログラムを通じて、子どもたちの海に対する意識を高める活動が広がっています。未来世代にも美しい海を残すために、私たち一人一人が行動することが求められています。