プリンセス・クルーズ、新造船スター・プリンセスの進水式を祝う
2024年9月26日、プリンセス・クルーズはイタリアのモンファルコーネに位置するフィンカンティエリ造船所で、新造船スター・プリンセスの進水式を行いました。この進水式は、同社のスフィア・クラス2隻目のクルーズ客船の建造過程における重要なマイルストーンです。
今回の儀式には、プリンセス・クルーズ社長のジョン・パジェットをはじめ、船長のジェナロ・アルマや他の船舶運営チームメンバーが出席しました。特に注目されたのは、キアラ・デル・ヴェッキオがマドリーナ(立会人)として進水式に参加したことです。彼女は、現在姉妹船サン・プリンセスでサード・エンジニアを務め、技術チームの一員としての役割も果たしています。
パジェット社長は進水式の意義について、次のように語りました。「今日は、チームワークと革新を称える日です。スター・プリンセスは、スフィア・クラスの2番目の船であり、すぐに初航海を迎える準備が整っています。この記念すべき日を迎えられたことに、大変嬉しく思います。」
スター・プリンセスは、乗客定員4,300人、総トン数178,000トンという大きさを誇る新たなクルーズ船です。液化天然ガス(LNG)を利用したその設計は、エレガントかつ環境に配慮されたものとなっています。姉妹船サン・プリンセスも同様に、最新の技術とデザインが融合しています。
新造船の外観だけでなく、内装にも多くの工夫が凝らされています。特に特徴的なのは、業界初のジオデシック構造を持つ「ザ・ドーム」や、客船中央部に位置する吊り下げ式ガラス円球の「ピァッツァ」、さらに最先端の技術を用いた劇場「アリーナ」です。これらは、これまでにないクルーズ体験を提供することを目的としています。
進水式には、今後のスター・プリンセスの運航に関する重要な発表もありました。船長を務めるのは、アルマ船長が名乗り、2025年のデビュー後はコモドアーであるニック・ナッシュがスター・プリンセスの船長をサポートします。
進水式にて紹介されたスター・プリンセスのシニア・オフィサーには、チーフ・エンジニアのガエタノ・グイダ、マクシミリアーノ・インペリアル、スタッフ・キャプテンのクリス・キング、ミケーレ・ルッソ、さらにホテル・ジェネラル・マネージャーのラルフ・デスーザとボスコ・ピレスが名を連ねており、それぞれが長年の経験を活かして船を支えていきます。
クルーズの新たな旅へ
スター・プリンセスの初航海シリーズは現在、予約を受付中です。プリンセス・クルーズは、世界中の多彩な目的地へのクルーズを提供しており、特にカリブ海、アラスカ、ヨーロッパなどへの航路が人気です。顧客により良い体験を提供するため、最新のテクノロジーを取り入れたメダリオン・クラス・バケーションも展開しています。
これからもプリンセス・クルーズは、クルーズ業界において革新を追求し続け、旅行者に忘れられない冒険を提供することを目指しています。スター・プリンセスがどのような新しい体験をもたらすのか、大いに期待が高まります。