楽天インサイト株式会社が実施した「アスキングビッグデータ」という大規模調査に基づいて、20代の「生活意識」に関する変容を取り上げた結果が発表されました。この調査は、全国の15歳から79歳を対象にしたもので、毎年約40万人のデータを収集し、2024年から2026年までの3年間にわたって比較分析が行われています。
伝統への関心が高まる20代 – 「和好み化」
調査結果によると、20代の若者たちは伝統に対する興味を持つようになってきています。「昔からの伝統を重んじている」との回答が2024年から2026年にかけて4.3ポイント増加し、この世代において最も顕著な増加が見られました。近年、和をテーマにした映画や伝統文化を扱ったコンテンツの影響もあり、訪日外国人からの評価を受けて自分たちのルーツやアイデンティティを改めて見直す若者が増えています。
特に、余暇において「その土地の歴史や文化についてよく知りたい」と考える人が増加しており、20代の間で伝統文化への関心が強くなっていることが伺えます。さらに、伝統的な価値観を取り入れたリノベーションや、和の要素をライフスタイルに反映させる動きも見受けられ、若者たちが現代的な視点で再解釈を進めていることが感じられます。
投資への意識向上が顕著 – 投資パフォーマンス重視の潮流
次に、20代が「株や投資」にお金をかける傾向が高まっています。調査では、2024年から2026年の間に「株や投資」に関して実際にお金をかけていると回答した割合が、1.8ポイント上昇したことが示されています。この世代は自己投資にも熱心であり、知識の増加や教養の深化、高い健康意識に基づく投資が強まっています。
また、Z世代の若者たちの間では再販価値(リセールバリュー)を重視する意識が広まり、彼らの消費行動は「安さ」を求めるから「将来の価値」を意識した選択へとシフトしています。投資効率を重視する「インパ」という新たな基準が生まれる中、企業も商品・サービスを提供する際の価値を明示する必要があります。
健康意識の高まりと商品の選択基準
最後に、20代は健康関連商品の購入意識も高まっています。調査によれば、この世代は健康食品やサプリメントに対して積極的に試す意向が増加し、値段が高くても健康に良い商品であれば構わないとする姿勢が見られます。
特に、サプリメントや健康食品を積極的に利用する20代の割合は39.9%に達し、今後の消費行動がこの層から影響を受ける可能性が高いと言えます。健康に対する投資判断が「投資フォーマット」へと移行しており、コストパフォーマンスや効果の可視化を重視する傾向が見える中、今後はより高い価値を提供できる商品が求められることでしょう。
結論
楽天インサイトの調査からは、20代の生活意識が大きく変化していることが明らかになりました。伝統文化への関心の高まり、投資への積極的な姿勢、そして健康意識の向上は、今後のライフスタイルや消費行動において重要なポイントとなるでしょう。企業にとっては、この変化を捉えた商品・サービスの提供が、競争力を高める鍵となるはずです。