アストンマーティンValkyrieが市街地コースでスプリントデビュー
2025年4月8日、カリフォルニア州ロングビーチ。この地で、アストンマーティンの最新ハイパーカーValkyrieがIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第3戦に出場し、スプリントレース初挑戦を果たします。Valkyrieのドライバーは、IMSA GTDチャンピオンのロマン・デ・アンジェリスとロス・ガンの2人。彼らは、驚異的なハンドリング性能を備えたこのハイパーカーの魅力を最大限に引き出していくことでしょう。
アストンマーティンは、ValkyrieをIMSAとFIA世界耐久選手権(WEC)の両方で戦う唯一のハイパーカーとして位置付けています。先月、モービル1セブリング12時間レースでのトップ10入りを果たしたValkyrie。ロングビーチの街中でのスプリントデビューは、彼女の歴史的な歩みにおける重要な一歩となります。
Valkyrieの特異な特徴
Valkyrieは、アストンマーティンが誇る最先端技術とデザインを駆使したハイパーカーです。その最大の特徴は、6.5リッターのV12エンジンを搭載し、最高回転数11,000rpm、最大出力1,000bhpという性能を誇ること。しかし、IMSAのハイパーカー規則に従い、出力は500kW(680bhp)に制限されています。これにより、Valkyrieは非常に高い性能と同時に競技規則にも適した運動性能を実現しています。
初めて市街地コースに挑むValkyrieですが、ロス・ガンは「V12エンジンの音がビルに反響するのが楽しみ」とコメントしており、高速での競技はもちろん、テクニカルなコースでの安定した走行が求められます。
アストンマーティンの挑戦と今後の展望
今回のIMSAへの参戦は、アストンマーティンにとって2011年以来の米国スポーツカーレース最上位部門への挑戦でもあります。チームは、セブリングで得た経験を活かし、引き続きValkyrieのパフォーマンス向上に力を入れています。アストンマーティンTHORチームのイアン・ジェームズ代表によると、「常に改良を重ね、ロングビーチのような挑戦はこのプロセスにおいて非常に重要」としています。
今週末のレースは短時間でのアクションが詰まった展開になると期待されており、Valkyrieがどのような結果を残すのか、多くのファンが注目しています。そして、Valkyrieの進化とともに、アストンマーティンのブランドとしての成長も期待されることでしょう。
メディア視聴情報
グランプリ・オブ・ロングビーチは現地時間2025年4月12日14時(GMT+8時間)より開始され、IMSAの公式YouTubeチャンネルなどで生中継される予定です。これまでの経験を踏まえ、アストンマーティンValkyrieがどのようなパフォーマンスを見せるのか、目が離せません。