ExaMDとEPSグループが切り拓く医療AIの新時代
株式会社エクサウィザーズのグループ会社であるExaMD(東京都港区)は、EPNextSの傘下であるEPファーマライン(東京都豊島区)との業務提携により、医療機器業界初のソフトウェア医療機器(SaMD)の販売から債権管理までのバリューチェーンを確立しました。この提携によって、SaMDの開発、製造販売をワンストップで行う体制が整い、今後の医療現場における技術の導入が加速すると期待されています。
新たな販売・債権管理スキームの構築
SaMDは、医療分野において新しい市場としての可能性を秘めていますが、従来の販売モデルが未整備であるため、その普及には課題が多く残されていました。特にスタートアップ企業にとって、医療機関との契約管理や営業網の構築は、非常に大きな負担となっています。これらの課題解決に向けて、ExaMDは自社のAI技術とデジタルサービス開発力を活かし、EPPLが持つ医療業界のネットワークやノウハウを組み合わせることで、SaMDに特化した効率的な販売モデルを提案しました。
期待される革新性と価値
今回のスキームは、従来の人手による販売と異なり、デジタル商材の特性を最大限に生かすことに注力しています。これにより販売側だけではなく、医療機関の利便性も改善されることが見込まれます。また、医療用AI歩行分析アプリ「LocoStep」を初めとして、今後のSaMDの開発や販売において生産性の向上が期待されています。
オペレーションの負担軽減
この新しい協業モデルは、開発から販売、さらには債権管理までを一元管理できるデジタルサービスを提供することを目指しています。これにより、医療機関は煩雑な事務作業から解放され、医師やスタッフが本来の医療業務に集中できるような環境が整います。このような取り組みは、医療現場における業務の効率化にも大きく貢献するでしょう。
展望と今後の計画
ExaMDとEPPLは、第一弾としての「LocoStep」の販売を通じて新しいスキームの実践を開始します。得られた知見を元に、さらにこのスキームを改善し、ExaMDが手掛ける他のSaMDやデジタルヘルスサービス全般への応用を計画しています。ExaMDは、臨床開発から販売、流通まで一貫したサポート体系を構築し、優れた医療AI技術を迅速に社会に実装することを目指します。
これまでの取り組み
ExaMDとEPSグループは、2024年8月に業務提携を発表して以来、低コストな臨床開発スキームを構築してきました。彼らは診断系SaMDの工業化を目指し、両社が持つ強みを活かして協業を続けています。今後は、債権管理や販売に関する新たな情報を発信し、業界全体の発展に寄与することを約束します。
このように、ExaMDとEPSグループの提携が医療機器業界に与える影響は非常に大きく、医療現場の進化を後押しする重要なステップとなるでしょう。