ソラナ開発者必見!リーダースロット情報APIが遂にリリース
ERPCとValidators DAOが連携し、Solanaプラットフォーム向けの新しいRPCサービス「リーダースロット情報API(getLeaderSlots API)」がリリースされました。この新 APIを活用することで、リーダースロットのスケジュール、バリデータの位置情報、さらにはping値を簡単に取得できるようになります。これにより、Solanaのリーダースロットの把握が容易になり、戦略的な運用が実現するのです。
背景:Solanaのリーダースロットについて
Solanaネットワークにおいては、各スロットにリーダーバリデータが割り当てられ、彼らがトランザクションの取り込みやブロック生成を担当しています。そのため、効率的にトランザクション処理を行うためには、リーダースロットを把握することが必要不可欠です。特に、バリデータの物理的な位置情報や、実際のping値を理解することで、送信戦略やリソースの配分をより効果的に設計できるでしょう。
しかしながら、これらの情報を個別に整備するには非常に高度なデータ基盤が求められます。具体的には、毎エポック432,000スロット分の情報更新や全バリデータへの継続的なping測定、さらには集計とデータの永続化などが必須となります。このような高負荷な作業は、ほとんどの開発者にとって実務に取り入れることが難しい状況でした。そこで、多くの開発者からの要望を元に、リーダースロット情報APIの提供が決定されたのです。
APIの利用方法
リーダースロット情報API(getLeaderSlots API)は、通常のSolana RPCと同じ形式で利用可能です。APIから返される情報には、対象のスロットにおけるリーダーの情報やバリデータの位置、さらには参照用のping値が含まれています。特にping値は、SWQoSエンドポイント経由でフランクフルト拠点から測定された値を参考にすることができます。
一般的に、参照地点からpingが100msを超える場合、直接的なアプローチによる効率は低下します。これは、大陸を越えた通信で特に顕著で、フランクフルトからNYリージョンのリーダーに接続するよりも、NY拠点のリソースを利用する方が有利です。また、リーダースロットは世界中で交代しており、例えばFRAからNYに移行する場合、両リージョンに拠点があれば、迅速かつ途切れることなくデータを収集・利用することが可能です。リーダースロット情報APIは、このようなマルチリージョン構成の設計を支える強力なツールとなるでしょう。
ご利用について
リーダースロット情報APIは、ERPCの利用クレジット(APIトークン)を持っているユーザーが既に利用可能です。Solana RPCと同様の方法で呼び出すことができ、Validators DAOの公式Discordを通じてその活用を推奨しています。今後もドキュメントの充実やさらなる機能追加が進む予定です。
ERPCが解決する課題
- - RPC環境でよく起こるトランザクション失敗やレイテンシの変動
- - 様々なインフラプロバイダーによる性能制限
- - ネットワーク距離による通信品質の影響
- - 小規模プロジェクトが高品質なインフラにアクセスしにくい状況
私たちは、Solana NFTカードゲームプロジェクトEpics DAOの開発を通じて、質の高いSolana開発環境の必要性に直面しました。この経験を基に、ERPCやSLVといった開発基盤を提供しています。
私たちの目指すところは、高性能な開発基盤を提供し、Solanaエコシステム全体での開発経験とユーザー体験を向上させていくことです。ERPCやSLVは、その重要な一環として位置づけられています。
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