講談社メディアカンファレンス2025が示すメディアの未来とは
2023年10月30日、東京の東京會舘で「講談社メディアカンファレンス2025」が開催されました。今年のテーマは「Inspire Impossible Stories 〜ヒトをつなげるメディアとコンテンツの力〜」。会場には300人以上の参加者が集まり、注目のセッションや懇親的なイベントが行われる盛況ぶりでした。
充実したプログラム「ミライトーク」
カンファレンスの柱となったプログラム「ミライトーク」では、メディアと広告の未来を見据えた内容が展開されました。今年も新たな試みが盛り込まれ、特に「NEW MEDIA CHALLENGE」にフォーカスしたセッションが注目を集めました。このセッションでは、オンラインとオフラインの融合が求められる現在、リアルイベントの重要性とその活用方法について様々な視点から議論がなされました。登壇者の中にはmi-mollet事業部長の川良咲子氏や、ViVi事業部長の平本哲也氏が含まれ、リアルイベントの価値がどのように再評価されているかを明らかにしました。
インスピレーションを与えるパートナーシップ
今回は、ヘラルボニーがカンヌライオンズで受賞した実績を振り返りながら、講談社とのコラボレーションが生み出した影響力についても言及されました。COOの曽根秀晶氏と講談社の森本達也氏が共演し、受賞作がどのように文化を変えているのかを探求しました。特に「Glass: The Lion for Change」部門のゴールド受賞に至るまでの工夫についての話と、従来の広告の枠を超えてどのようにストーリーを語っているのかが印象的でした。
映像化される文学作品
第三のセッションでは、Netflixで11月13日から配信予定の小説『イクサガミ』について語られました。日本を代表する俳優、岡田准一さんの主演で、物語がいかに映像化されるかについて原作者の今村翔吾氏と製作サイドの髙橋信一氏が対談しました。このセッションでは、視聴者の関心を集めるためのマーケティング戦略や、作品が持つテーマの深さが話題にされました。
落選も含めた受賞企画の意義
「講談社メディアアワード2025」の贈賞式も行われ、優れた広告企画が称賛されました。今年はKDDI、資生堂、第一三共ヘルスケア、フェリシモ、三井不動産、Red Bullの6社が受賞し、それぞれの受賞者が企画に込めた思いを語りました。審査員からも各企画についての厳正な講評がされ、ヒトをつなげる「メディアの力」が改めて確認される瞬間となりました。
ビジネスハングアウトでのネットワーキング
セッション後は、懇親会「ビジネスハングアウト」が開催され、広告主やメディア関係者、参加者が一堂に会し、より深いネットワーキングの場が提供されました。中でも、講談社の取り組みに関するテーマギャラリーや受賞企画のパネル展示があり、多くの方々が足を止めて興味を持っていました。環境を整え、参加者同士が交流を深められるよう配慮されたこのイベントは、カンファレンス全体をさらに充実したものにしました。
終わりに
「講談社メディアカンファレンス2025」は、ただのイベントに留まらず、業界の未来を切り拓くための重要なプラットフォームとなりました。「ヒトをつなげるメディアとコンテンツの力」をテーマに、各参加者が新たなインスピレーションと知見を得ることができました。次回以降も期待が膨らむばかりです。