名古屋市に本社を構える株式会社finnが、シードラウンドにおいてベンチャーキャピタルや個人投資家から1億円の資金を調達しました。この資金は、同社の新たな事業であるRobloxプラットフォームへの参入に充てられる予定です。finnは「なくならない居場所をつくる」というミッションを掲げ、個々人が自分の道を行けるよう支援している企業です。
昨今、SNSの普及によりキャラクターと消費者の距離が縮まり、様々なプラットフォームで日本を代表するIPの誕生が加速しています。中でもRobloxは、2006年からサービスを開始したUGC(ユーザー生成コンテンツ)型のゲームプラットフォームで、世界中のユーザーがゲームを制作・公開・プレイしています。2021年にはニューヨーク証券取引所に上場し、2025年には時価総額が約660億ドル(約10兆円)に達すると予測されています。
finnは、新設のRobloxゲームスタジオ“finfinity studio”を通じて、国内のキャラクターIPのグローバル展開を目指します。Robloxは、特に若い世代が集まるプラットフォームとしての価値が高まっており、日本発のIPが新たな形で受け入れられる可能性があります。
さらに、今回の資金調達により、finnはエンジニアを多数抱え、迅速な検証サイクルを活かしてキャラクターのバズを創出していくことが可能になります。この新たな挑戦によって、日本のキャラクター文化が世界でさらなる影響を持つことが期待されています。
Robloxへの参入は、finnだけの成功に留まることはありません。日本発のIPがグローバル市場での存在感を高める契機とし、Roblox文化や市場への貢献も計画されています。今後は、ゲームプランナーなどの専門人材を強化採用し、Robloxゲームの開発力を向上させる方針です。
今回の資金調達について、finnの代表取締役である都築亮吾氏は、Roblox市場を開拓する準備が整ったと語り、その期待感を示しています。SNSでのキャラクター運用やエンジニアリング基盤を最大限に活かし、日本のIPを世界に広める架け橋として活躍する意向を示しました。finnが持つ独自のキャラクター「にゃんつぶ」は、今後大きな役割を果たすことになるかもしれません。
finnはこの他にも、新たな人材を募集しており、Roblox関連のポジションのみならず、幅広い採用活動を行っています。今後の展開とともに、finnのキャラクターIPがどのように成長していくのか注目が集まります。詳細は同社の公式サイトで確認できます。