禅とマンガの交差点
2025年12月6日(土)、明治大学リバティアカデミーによって「坂口尚からみる禅と日本マンガ文化」というフォーラムが開催されます。本イベントは、明治大学駿河台キャンパスにて行われ、事前予約制となっています。そのため、興味のある方は早めに申し込むことをお勧めします。
フォーラムの背景
このフォーラムは、米沢嘉博記念図書館の企画展「坂口尚と一休展」の関連イベントとして設けられています。坂口尚(1946~1995)は、日本の漫画界において特異な存在感を放っていました。彼は手塚治虫が創設した虫プロダクションを離れ、1980年代以降には『石の花』や『 VERSION 』などの長編マンガや、『あっかんべェ一休』を発表し、多くの若手漫画家たちに影響を与えました。
坂口が描く作品は、戦争と平和、理想と現実といったテーマを深く掘り下げ、身近な問題に対する洞察を与えています。特に、彼が深く関わった一休宗純(1394~1481)は、当時の禅僧の中でも特異な存在感を持ち続け、現代にもその魅力が伝わっています。
プログラム内容
フォーラムは午後3時から6時にかけて行われ、以下のような多彩なプログラムが用意されています。
1.
講演1: 「禅文化史からみた『あっかんべェ一休』」。この講演では、一休像の系譜やその特徴について語られます。
2.
講演2: 「禅思想史からみた『あっかんべェ一休』」では、作中に取り上げられた公案を通じて禅を読み解きます。
3.
対談: 作品の持つ衝撃と普遍性について、著名な漫画家浦沢直樹氏と教授の宮本大人氏が討論します。
4.
テーブルトーク: 坂口尚と一休をテーマにした討論が行われ、参加者が現代世界を振り返る良い機会となります。
坂口尚の作品と禅の深い関係
このイベントの特徴は、坂口尚の作品がいかに禅の思想や精神と結びついているかを探求する点にあります。彼の描くキャラクターや物語の背景には、禅の教えが色濃く映し出されています。特に「権威への批判精神」や「空なるものへの眼差し」、「刹那と普遍」といったテーマが作品に緻密に織り込まれています。
坂口尚の作品が時代を超えて読み継がれる理由は、こうした普遍的なテーマと読者の心を掴む力にあります。少なくとも、彼が描いた一休の姿は、単なるキャラクターではなく、私たちが生きる現代社会における様々な問いかけをしてくれます。
参加方法
参加は事前予約制となっており、受講料は1,100円です。申し込みは、明治大学リバティアカデミーのホームページを通じて行えます。この機会に、禅と日本のマンガ文化が持つ魅力を再発見してみてはいかがでしょうか。
明治大学はこのように、地域社会とのつながりを重視した多様な学びの場を提供しています。今回のフォーラムも、その一環として行われる非常に意義深いイベントです。皆さんの参加を心よりお待ちしています。