専門学校生が発案！NSG大運動会で楽しむSDGs活動の新しい形

NSGカレッジリーグ大運動会とは

2025年6月25日、約7,000人の専門学校生が集まる「NSGカレッジリーグ大運動会」が新潟県のデンカビッグスワンスタジアムで開催され、注目のテーマは「SDGs（持続可能な開発目標）」です。参加する全29校が協力し、スポーツと社会貢献を結びつけた新たな取り組みが展開されました。

ひと声から生まれた参加型活動

この活動のきっかけは、国際こども・福祉カレッジに通う学生の一言でした。「ペットボトルのキャップを集めて、世界中の子どもたちにワクチンを届けたい」という想い。この想いを基に、学生たちは教室でのペットボトルキャップの回収を始め、その活動が広がりを見せ、遂には全体イベントに発展しました。

新競技「スポーツごみ拾い」の誕生

具体的な活動として、新たに生まれたのが「スポーツごみ拾い」という競技です。これは、8つのチームから構成された80名の学生が、45分間にわたりスタジアム内を清掃し、回収したゴミの重さやペットボトルキャップの数を競います。この活動は運動だけでなく、社会貢献も推進します。

掃除から洗浄、届けるまで

競技後、集まったペットボトルキャップは約1,600個にものぼり、学生たちは自ら洗浄作業に取り組みます。その後、キャップはワクチン製造に貢献する業者に届けられます。この一連のプロセスを通して、学生たちはSDGsの目標3、「すべての人に健康と福祉を」に寄与することを実感しました。

SDGsとスポーツの結びつき

今回の「スポーツごみ拾い」は、SDGsの理念に則った“行動する教育”の一環と言えます。競技の楽しさを感じながら、同時に社会に貢献することができる新たな学びの形に、多くの学生から「楽しかった」「一緒に取り組むことで力が発揮できた」といった感想が寄せられています。

小さな声が大きな変化を

「自分の声がここまで広がるとは思わなかった」と述べる発案者の言葉が、このプロジェクトの進化を象徴しています。一人の気づきから、全29校、7,000人の学生を巻き込む大規模な活動に成長しました。この体験を通じて、学生たちは「気づき→発信→行動→連携→成果」という一連の流れを学び、社会の一員としての意義を実感しました。