長野の地酒文化を再生する「浄酎」の誕生に向けた挑戦
長野の地酒文化を再生し、地域創生に貢献する新たな試みが始まる。それが「NAGANO Naorai株式会社」による蒸溜所の設立であり、その名も「浄溜所(仮称)」だ。このプロジェクトは、長野市善光寺参道近くに新たな拠点を設け、独自の技術「低温浄溜」を駆使して「浄酎-JOCHU-」という新しいタイプの和酒を生産することを目指している。
プロジェクトの背景と目的
近年、日本酒業界は後継者不足や嗜好の多様化などの問題に直面しており、全国で約4割の酒蔵が姿を消すという厳しい現実がある。特に長野県は日本酒の酒蔵数が全国第2位を誇るエリアであり、その影響は地域社会にも及んでいる。ナオライはこの危機をチャンスと捉え、地域の日本酒の原材料を基にした新しい「浄酎」を生産することで、長野の酒文化の再生を図ろうとしている。
新拠点の整備とクラウドファンディング
NAGANO Naoraiは2025年7月の設立を目指しており、既存の建物を活用した約115㎡の蒸溜所を整備する計画だ。そして、浄溜所の設立に向けた資金を集めるために、令和7年度長野市スタートアップ支援補助金の認定を受け、クラウドファンディング型のふるさと納税を2月19日より開始する。寄附を通じて集まった資金は、浄溜機の購入に使用される予定だ。
「浄酎」とは
「浄酎」とは、日本酒を低温で蒸留した新しい形式の和酒で、特徴として日本酒の持つ香りをそのままに凝縮させることができる。このため、アルコール度数を高めつつも、日本酒らしさを失わず、飲み口はスピリッツやウイスキーのようにスッキリとしている。長期熟成が可能なため、多様な香りと味わいを楽しめるのも特徴だ。ナオライは、長野地域の日本酒を利用することで、地域ごとの風味が生かされた「浄酎」を育てていく。
地域との連携と未来への展望
ナオライの事業は、単なる酒造りにとどまらず、地域資源の再活性化を目指している。地元の酒蔵や農家との新しい関係を築くことで、長野地方の良さを国内外に伝え、地元経済の活性化に寄与することが期待されている。代表の三宅氏や木村氏は、「浄酎」の生産が長野の酒文化の継承につながると信じ、地域の魅力を再発信すべく積極的に行動を起こしている。
クラウドファンディングの参加方法
単に寄附を行うだけでなく、寄附者には試供品の浄酎を送付し、プロジェクトの進捗を伝える定期的な報告も行う予定だ。この取り組みを通じて、地域の人々や日本酒文化に関心のある方々と共に、新たな価値を創造する場として「NAGANO Naorai」を育てていく所存である。
まとめ
長野の新たな和酒「浄酎」が誕生するその瞬間を見逃せない。伝統文化を再生させるだけでなく、地域の未来を切り開く取り組みへと進化していくナオライの挑戦は、今後も注目を集めることだろう。