会社ファン度調査
2020-10-08 20:12:55
役員と一般社員間の心の距離感を考察!会社ファン度調査から見える真実
役員と一般社員のファン度差、真相に迫る
法政大学大学院の石山恒貴教授の監修のもと、タンタビーバ社が行った調査では、自社に対する愛着を測るための「会社ファン度」が、役員と一般社員の間で大きな差を示しました。この調査は、1000名のビジネスパーソンを対象に行われ、「自分の会社が好き」と感じているかどうかを問う質問に答えてもらいました。
調査結果の概要
調査結果によると、役員のうち64.1%が「自分の会社が好き」と感じているのに対し、部長は45.4%、一般社員は26.9%にとどまり、3割にも満たない結果となっています。また、会社に出社することにワクワク感を持つかどうかの質問では、役員の3割以下が「当てはまらない」と答えたのに対し、一般社員ではその割合が6割を超えました。
こうした結果は、日本企業における従業員エンゲージメントが、他国と比較して非常に低いことを示唆しています。特に一般社員がこの傾向にあることが浮き彫りとなりました。
会社ファン度の構成要素
調査では、「会社ファン度」を測るための10の設問を基に因子分析を実施しました。その結果、会社ファン度は「会社への誇りと満足」、および「仲間との協働によるお客様の喜びの実現」の2つの要素から構成されることが分かりました。
会社への誇りと満足
この要素を高めるためには、次の4つの因子が重要です。
1. 成長と多様性の尊重
社員の成長を支援し、違いを尊重する文化を育むこと。
2. 理念浸透の実現
経営理念を社員全体に浸透させ、共通の目標を持たせること。
3. 心理的安全性
自由に意見を言える環境を作り出すこと。
これらの要素が組織全体の幸福感を向上させ、結果的に業績にも寄与することが期待されます。
仲間との協働によるお客様の喜びの実現
この要素を高めるためには以下の要素が有効です。
1. 助け合いと協力の文化
社員同士が支え合い共に成長できる環境を構築すること。
2. ありのままの自己の受容
各社員の個性を尊重し、素直な自分を表現できる場を提供すること。
企業の取り組みの重要性
調査を監修した石山教授は、これらの要素が企業の文化や環境を改善する上で重要であると述べています。企業が社員を尊重し、成長を支援する文化を育むことで、社員一人ひとりが自社の熱心なファンとなることが期待できるのです。
今後の展望
タンタビーバ社では、今回の調査結果をもとに、企業診断ツールの開発を進めており、これによって組織開発コンサルティングサービスも提供予定です。このような取り組みが、日本の企業におけるエンゲージメント問題の解決につながることが期待されています。調査の詳細については、タンタビーバ社のウェブサイトにて報告されていますので、興味のある方はぜひご覧ください。
最後に
社員一人一人が自社のファンとなるためには、企業側の働きかけが不可欠です。成長を支える文化や協力の姿勢が、企業のエンゲージメントを改善し、業績向上にも寄与することでしょう。
会社情報
- 会社名
-
株式会社タンタビーバ
- 住所
- 東京都千代田区麹町3-12-4麹町KYビル 9階
- 電話番号
-
090-8941-7719