帯広信用金庫とNEXYZ.が業務提携、地域の脱炭素化を支援する取り組み

帯広信用金庫とNEXYZ.の提携

2023年、株式会社NEXYZ.（ネクシーズ）と帯広信用金庫は新たな業務提携を結び、十勝エリアでのカーボンニュートラル実現を目指す取り組みを開始しました。

この提携により、帯広信用金庫はその32ある店舗を通じて、最新のLED照明、空調機器、業務用冷蔵庫などの省エネルギー設備の導入を促進します。これに使われるサービスは「ネクシーズZERO」と名付けられ、初期投資ゼロで始められるため、地域の企業や団体にとっても大変魅力的です。NEXYZ.の設備戦略プランナーは、見積もりから施工手配、アフターケアまでの一貫したサポートを行うため、導入のハードルを大幅に下げることができます。

調印式とその展開

この提携の公式なスタートを告げる調印式は、帯広信用金庫の本部で行われました。参加者には、帯広信用金庫の中田常務理事、NEXYZ.の大前社長、あいおいニッセイ同和損保からの代表者などがいました。この調印式が終わると、各店舗でのサービス勉強会や説明会が順次開催され、地域のお客様への周知活動が始まっています。

地域密着型金融機関としての帯広信用金庫は、企業や団体の設備投資ニーズに対して高い理解を持っています。これは、地域の中小企業からの信頼をもとにしたサービス提供が行われているからこそです。今後、NEXYZ.と帯広信用金庫は、地域社会における脱炭素化に向けた重要な役割を果たすことが期待されています。

環境問題への取り組み

NEXYZ.は、2012年から初期投資ゼロで導入できる「ネクシーズZERO」を展開しており、すでに10万件以上の導入実績があります。このサービスは、地域金融機関とのパートナーシップを通じて提供され、顧客企業への電力削減やCO₂排出削減の成果をレポートとしてまとめ、金融機関が地域に発信する重要な資料となっています。

政府は2030年までに全ての照明をLED化する目標を掲げていますが、2024年時点でその進捗は58%にとどまっています。このような状況において、具体的な施策を積極的に実行に移している金融機関は少なく、NEXYZ.の取り組みは非常に価値のあるものといえるでしょう。

未来への展望

NEXYZ.と帯広信用金庫の提携は、企業と地域、また人と人との信頼関係の構築を基盤にし、地域経済の活性化と持続可能な社会の実現に貢献する試みです。今後もこの取り組みが広がり、地域全体が脱炭素化へ向けた大きな一歩を踏み出すことが期待されています。地域の企業にとって、自らのビジネスの発展と環境への配慮を両立させるための新たな機会となるでしょう。