JCBとマッシュスタイルラボが挑むCO2排出量可視化実験の第2弾

JCBとマッシュスタイルラボによるCO2排出量可視化実験第2弾

株式会社ジェーシービー（以下、JCB）は、2025年4月25日から5月25日の間、株式会社マッシュスタイルラボ、株式会社ルミネ、Your Arbor Inc.と共同で、消費者の購買行動におけるCO2排出量の可視化に関する実証実験を行います。この実験は、昨年4月に新宿ルミネ2で実施した実験に続く形で、さらに進化を遂げています。

実験の目的と背景

昨今、国内外でサステナビリティやSDGsへの意識が高まっていますが、消費者が企業の環境への取り組みを知る機会は限られています。そこで、JCBは消費者行動の変化を検証するために、CO2排出量情報を商品に関連付け、具体的な数値を示すことで、消費者の意識を喚起しようとしています。

実証実験の内容

今回の実験では、対象ブランドであるレディースファッションブランド「SNIDEL（スナイデル）」が、小売店の商品にCO2排出量に関するQRタグを取り付けます。このQRコードをスキャンすることで、消費者は商品のCO2排出量についての情報を得ることができ、購入時に必要なデータが可視化されます。

さらに、消費者はアンケートに回答することで、マッシュスタイルラボの会員サービス「MA CARD」の100ポイントを取得できる特典が用意されています。これにより、実験が実施されるルミネの店舗で消費者の反応や行動を定量的に把握し、分析が可能になります。

実施店舗と期間

実験は、ルミネが展開する8店舗（大宮ルミネ2、北千住、池袋、有楽町、新宿ルミネ2、立川、横浜、町田）で行われます。実施期間は2025年4月25日から5月25日までの1か月間で、この期間中に対象商品を購入した消費者に対する行動変容を観察します。なお、対象商品が完売次第、実験は終了します。

CO2排出量の可視化

昨年度は風船の数で示していたCO2排出量ですが、今年は「エアコンの使用時間」に換算して表示されます。これにより、消費者はより身近なエネルギー消費の感覚で排出量を理解できるようになります。例えば、「この製品はエアコンを何時間使用したのと同じ排出量です」という風に具体的な例を挙げることで、環境問題についての意識を高める狙いがあります。

各社の役割

各社それぞれが役割を担い、実験の成功を目指します。

- マッシュスタイルラボは、対象商品選定やCO2排出量の算出に協力し、QRコードの実施準備を行います。
- JCBは、決済手段ごとのCO2排出量を算定し、実験の企画を推進します。
- ルミネは、店舗での実施や関連広告等のサポートを行います。
- Arborは、商品ライフサイクルに基づくCO2排出量の算定を担当し、消費者向け情報を提供します。

サステナビリティへの意識向上を目指す

今回の実証実験は、消費者が自身の購買行動が環境に与える影響をより深く理解し、日常の選択に結びつけることを目指しています。特に、環境意識の高い20～30代の消費者は、商品選びにおいてもサステナブルな選択をする傾向が強まっており、企業側もこの動きを取り入れる必要があります。

最後に、この取り組みを通じて、サステナビリティに対する意識を社会全体に広げ、未来の買い物のスタイルが変わることを期待しています。いち消費者として、私たちはどのように環境に配慮した選択をしていけるのか、今後の展開に注目です。