不動産の価値向上を目指す新たな提携
INCLUSIVE Holdings株式会社の連結子会社であるオレンジ・アンド・パートナーズが、プロフィッツとの戦略的提携を発表した。この提携は、2026年6月3日をもって正式に締結され、不動産の「体験価値」や「ブランド価値」を中心に、収益性と資産価値を向上させることを目指している。
提携の背景と新たな価値観
両社は、住宅、オフィス、ホテル、既存不動産の再生に焦点を当て、地域性やコミュニティづくり、体験設計の観点から不動産価値を向上させることに挑戦する。単なる空間の提供ではなく、「再訪したくなる」「すすめたくなる」体験を生み出すことで、稼働率や再訪率を向上させ、新たな不動産価値の創造を推進する。具体的には、年間で約200億円程度の投資を見込んでいる。
第一弾プロジェクト:トランセンダーホテル横浜
この提携の第一弾として、横浜中華街に「TRAN.SCENDER® HÔTEL Yokohama」が開業した。このプロジェクトでは、プロフィッツがプロジェクトおよびアセットマネジメントを担当し、オレンジがコンセプトメイクや体験設計を手がけた。元大型レストランの施設を新たなホテルブランドとして生まれ変わらせ、不動産の資産価値を高める取り組みに成功した。
体験価値の可視化
本提携の狙いは、単なるリノベーションに留まらない。場所に「行きたくなる理由」を与え、再訪したくなる体験を設計することで、資産価値を向上させる新たな考え方を築いていく。口コミやSNSでの自然な拡散を促進し、地域文化や物語を感じられる滞在体験を提供することで、ブランド性を高めることも重視している。
「Branded Placemaking」の概念
オレンジが提唱する「Branded Placemaking」は、場所やブランドの文化や物語を体験として昇華させ、不動産施設の経済的価値や認知度を向上させる戦略だ。施設開業後の顧客体験や社会的影響を踏まえたコンテンツ開発を進めることで、長期的な情報発信力を養い、地域への愛着や帰属意識を高めることを目指している。
在宅・オフィス・ホテルの新しい形
オレンジ・アンド・パートナーズは、レジデンスを「住む場所」から「日々を豊かにする暮らし方」へと再定義し、多様な居住形態やコミュニティ形成を通じて豊かな暮らしを提供していく。また、オフィスやシェアオフィスは「働く場所」から「新しいアイデアや出会いが生まれる場所」へと変貌させ、偶発的なコミュニケーションを促進する空間を目指す。
ホテルや宿泊施設に関しても、地域文化の発信拠点としての役割を果たし、訪れる人々にその土地の文化や食を体験させ、長く愛される施設を築くことが期待されている。
今後の展開
オレンジとプロフィッツは、今後も不動産の取得や再生、価値向上を目指したプロジェクトを推進していく予定です。様々なジャンルや領域でのプロジェクトが展開されることが期待されており、具体的な詳細については随時情報が発表される予定です。
最後に
代表取締役の田中慎一郎氏は、今回の提携を通じて「不動産の無形資産を統合し、ユーザー体験価値の向上を通じて収益性や社会的成果を生む投資を進化させていく」と意気込みを語っている。また、萩尾友樹氏は「場のブランド化、メディア化を進めることで、新たな不動産の価値を創出する」との願いを込めている。この提携が実現する新たな不動産モデルが、地域や社会に与えるインパクトに期待が寄せられている。