菱洋エレクトロとレトリバが新たなAI時代を切り開く提携を発表

エレクトロニクス商社の菱洋エレクトロ株式会社と株式会社レトリバは、AI技術の社会実装を目指した資本業務提携を締結しました。この提携により、両社は企業におけるAI導入を「試行」から「成功」へと転換させるための強力な体制を築きます。

提携の背景と目的

現在、世界的に見てもAI技術は進化を続けています。特に、自己判断・分析を行い、独立して行動する「エージェンティックAI」が急速に導入が進んでいます。この進化は、AIによる業界の変革を促進する重要な要素となりつつあります。しかし、日本国内では多くの企業がPoC（概念実証）に留まっており、実際の運用には至っていないのが現状です。この課題を解決することが両社の提携の目的です。

菱洋エレクトロは半導体・IT商社としてのベースを活かし、65年以上にわたり日本のインフラをサポートしてきました。一方、レトリバはAI実装において数多くの成功事例を持つ企業です。両社の強みを生かし、AI技術を企業の実務に落とし込むことで、確実に成果を生み出す基盤を作ります。

取り組む領域

この提携により、両社は以下の三つの領域で連携を進めます。

1. 共同営業体制の構築
菱洋エレクトロの強力な顧客基盤とレトリバのAI実装のノウハウを組み合わせ、製造、通信、金融といった主要産業に向けてAIプロジェクトを共同で推進します。

2. コンサルティング体制の強化
弊社のGPUインフラ設計にレトリバのエージェンティックAI技術を加えることで、構想段階から本番導入、運用最適化までを一貫して支援します。

3. 市場創出のための共同開発
両社の強みを活用し、実用的なAIソリューションの共創と共同開発を進め、次世代市場を切り開きます。

今後の展望

両社は、提携を通じて日本企業のAI導入を成功に導く仕組みを積極的に展開する予定です。レトリバは自然言語処理やAIエージェントの開発をさらに強化し、菱洋エレクトロはそのインフラを支える役割を担います。これにより、日本国内の産業全体の競争力を向上させることを目指します。

両社代表のメッセージ

株式会社レトリバの田口琢也社長は、「菱洋エレクトロと提携できることを心強く感じています。日本企業の創造力を活かし、AIで世界に誇れる成果を生み出すことが目標です」とコメント。
また、菱洋エレクトロの中村守孝社長は、「本提携はAI戦略における重要な一歩です。両社の技術融合を通じて、日本企業の創造力を最大限に引き出し、社会に新たな価値をもたらします」と述べています。