大学生の「ガクチカ」意識調査の結果
株式会社学情が実施した「就職活動における『ガクチカ(学生時代に力を入れていること)』」に関する調査によると、2028年卒業予定の大学生たちの多くが就職活動を意識していることが明らかになりました。調査結果によると、67.9%の学生が「ガクチカ」を意識した活動を行っていると回答し、その中でも特に「アルバイト」が選ばれる傾向が見受けられました。
調査の目的と背景
昨今の就職活動は早期化が進んでおり、大学1年生や2年生の段階から準備を始める学生が増加しています。「ガクチカ」という概念は主に就職活動において重視されており、企業が学生の持つ経験やスキルを見極める指標の一つとなっています。この調査では、大学生の皆さんがどのように「ガクチカ」に取り組んでいるのか、またその意識や実態を探ることを目的として実施されました。
アルバイトが最も人気の活動
調査の結果、「ガクチカ」を意識している学生たちが行っている活動の中で、「アルバイト」が圧倒的な支持を受けました。また、アルバイトの次には「サークル活動」や「資格取得」が続きました。一方で、「ガクチカ」を意識していない学生においても、最も多い活動は「アルバイト」でしたが、その後ろには「資格取得」や「学業」が影響していることが示されました。このように、アルバイトは全体的な活動の中で非常に重要な位置を占めていることが分かります。
自信を持てない学生の実情
しかし、驚くべきことに、約9割の学生が自分の「ガクチカ」に対して自信がない、または分からないと答えました。自信を持てない理由としては、主に「経験が少ない」「評価される経験が分からない」、「語れるエピソードがない」といった意見が挙がっています。この結果から、就職活動に対する不安や課題が浮き彫りになっています。
SNSが就活意識を高める
就職活動について意識し始めた時期としては、半数以上の学生が大学2年生からだと答えており、そのきっかけの多くはSNSやWeb上の情報から来ていることも判明しました。特にSNSは情報の収集源として大きな役割を果たしており、友人や家族からの影響も感じられます。このように、若い世代が軽やかに情報を取得し、活用している様子が伺えます。
まとめ
今回の調査により、2028年卒業予定の大学生たちが「ガクチカ」を意識し、その実態を形作っている様子が明らかになりました。「アルバイト」を中心とした活動は多くの学生にとって共通の経験でありつつも、その一方で自己評価に課題を抱える学生も多いことが強調されます。今後、彼らがどのように自信を持ち、就職活動に挑んでいくのかが注目されます。